2019年12月26日
容量偽装品のマイクロSDカードを買ったょ
シトシトシトシトと冬の冷たい雨が降っている午前1時前、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
クリスマスも無事過ぎて、心の安寧を取り戻したヒトも多いのではないでしょうか?(笑)
考えてみると日本のクリスマスやハロウィンの喧騒って何か変な気がしませんか。
何故にジーザスの誕生日を仏教徒のポンニチが祝わねばならんのか。
日本人なら盆と正月だけでええんじゃボケェ、と思っているオトーサンも多いとおもいます。
ハロウィンももともとはイギリスの農業に関係する催事だったそうで、それがアメリカに輸入されて娯楽イベントの様相が強くなり、それがさらに日本に伝わると単に仮装して馬鹿騒ぎするイベントになってしまったんだそうです。
まぁ、なんだかんだ理由をつけてサケ飲めりゃいいというヒトがそれだけ多いってコトなんでしょう。
そういえば花見にしたって花なんか見てるヒトいやしませんからね。
あ、また脱線しそうになるので表題のSDカードの話を・・・・
いやはや、久しぶりに通販(Amazon)でババを引いてしまいました。
みなさん、SDカードの容量偽装って聞いたことありますか?
ワタシはそれを買ってしまったんですよ。

フラッシュストレージの容量偽装自体は数年前から問題になっていたようなんですが、ワタシはつい最近までそれを知リませんでした。
128GBと表示されているものを買えばそれは容量は128GBであり、容量の偽装などありえないと思ってたんです。
容量偽装したSDカードがどういうものか?どういう挙動をするのか?ってのは下記記事を参照してみてください。
https://www.asahi.com/articles/ASLCY2GMDLCYUTIL001.html
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1911/15/news043.html
https://togetter.com/li/1293557
https://security.at.webry.info/201811/article_8.html
この他にも「SD 容量偽装」などのキーワードでweb検索すると関連記事が山ほどヒットします。
上の記事読むのがメンドイ人にかいつまんで説明すると、偽装したカードは、例えば128GBのはずのUSBメモリやSDカードが実際には32GBの容量しかないにも関わらず、PCには128GBと認識させるような改造をしているんです。
そしてPC側は、書き込むデータが実際の容量(32GB)を超えて何もないところに書き込みに行く。
しかしメディア側は書き込みエラーを返さないのでPCは正常に書き込めたと判断して次の処理に移行する。
・・・という感じなんですね。
そして、この手の容量偽装カードの一番タチが悪い所は、少し使った位じゃ容量偽装に気が付かない、という事です。
先頭32GBだけは正常に読み書きができるので、例えば一眼レフに使った場合、一枚5MBの写真なら6400枚撮るまで気づきません。
32GBの容量に達するまでなら正常に読み書きできてしまうので気が付かないんです。
そして、ある日突然、撮ったはずの画像が記録されていない、という事に気づくんですね。
大事な行事の時に持っていくビデオなんかにこういうのを使っちゃうと悲惨です。
ワタシがAmazonで買った現物は、これ

もうこのAisopos という名前が怪しさ全開ですが、256GB容量で2000円以下というのに釣られてついついポチってしまいました。
これまでこうした容量偽装が横行しているとはしらず、この表示を信じて買ってしまったんです。
で、気づいたのは、容量の9割近くデータを入れてそれを処理しようとした時に、最初の方に書き込んだファイルは正常に読み書きができるんだけども、少し後の方で書き込んだファイルが読込できない。
ファイル名は確かに見えるんだけどその実体がない、という現象でした。
で、SDカードが壊れているのかと思って調べたら、フラッシュメモリの容量偽装が横行している、という記事を見つけました。
そんでSDカードチェック用のソフトをダウンロードして動かしてみたら、今流行りの容量偽装のSDカードだったってワケです。
使用ソフト check flush
https://forest.watch.impress.co.jp/article/2008/11/04/checkflash.html
これでチェックしてみた結果がこれ↓

このソフトはカードの容量いっぱいまで特定データを書き込んだ後に読み込んで、書き込んだデータとの整合性をチェックするソフトだそうで・・・
最後までチェックするのはかなりの長時間かかるので途中でやめちゃったけど、この右側のタイル表示の部分でメモリーの実体があるのは緑の部分だけ。紫の部分は未チェックだけど途中から連続して黄色が出てくるようだと容量偽装していると判断ができる。
この画像でいうと、1行目と2行目の半分ちょいまで実メモリがあって、それから後ろの黄色い部分は読み込み内容がおかしい部分(要は容量偽装部分)であります。
256GBのはずなのに実際に記録できる容量は32GBという(笑)
考えてみると、これ結構大掛かりな偽装ですよね。
あのちっこいMicroSDに容量偽装する回路を仕込むためには後付では不可能です。
昔のSDカード(Microではない普通のやつ)はメモリ本体とコントローラチップが搭載されていましたが、今のMicroSDカードは一体型で、フラッシュメモリのウェハを感光~エッチングする前段階から悪意を持って回路設計しないとこういう偽装カードは作れません。
これは想像ですが、昔の太いプロセスルールしか稼働できない精度の低い工場が、現在主流になっている大容量カードが作れず食い扶持に困ってこういう偽装チップに手を染めた。
もしくは、もう少し小規模のチップをパッケージングするだけの工場で、安いシリコンチップ自体を仕入れてカードを作ってみたら容量偽装品で廃棄処分したのを誰かが持ち出して・・・とか。
カード自体をよーく見てみると、裏になにやら刻印が・・・

CEマークに続き
MMCJRT8T23-TO
HL 32AX 1910
MADE IN TAIWAN
という刻印が見えます。
もしかするとこれで工場の特定とかできるんじゃないのかな?
新品なのに結構キズだらけだし、色々と想像が膨らみます。
道理で安すぎると思ったよ。
ちなみに、サクラチェッカー https://sakura-checker.jp/ というサイトでこのamazonの商品ページをチェックしてみたらこんな結果になりました(笑)

やっぱりねー
Amazonが管理している商品(販売者直送ではなくAmazonの倉庫からの出庫分)に関しては最低限のチェックをしているものと思っていたんですが、当のAmazonは商品を全くチェックしておらず、返品や苦情が頻発してもほったらかしのようでビックリです。
こんなええかげんな偽物出品者を放置してていいのかAmazon。
こんなんじゃヤフオクやメルカリと同じやんけ。信用落とすぞAmazon。ちゃんと仕事しろ。
今のAmazonは偽物を平気で売ってるので要注意です。
SDカードはちゃんとしたメーカーのを買って、買ったらすぐに容量チェックした方がいいでしょう。
また、モバイルバッテリーも容量偽装が多い商品らしいので注意してください。
Winter Wonderland / Diana Krall
クリスマスも無事過ぎて、心の安寧を取り戻したヒトも多いのではないでしょうか?(笑)
考えてみると日本のクリスマスやハロウィンの喧騒って何か変な気がしませんか。
何故にジーザスの誕生日を仏教徒のポンニチが祝わねばならんのか。
日本人なら盆と正月だけでええんじゃボケェ、と思っているオトーサンも多いとおもいます。
ハロウィンももともとはイギリスの農業に関係する催事だったそうで、それがアメリカに輸入されて娯楽イベントの様相が強くなり、それがさらに日本に伝わると単に仮装して馬鹿騒ぎするイベントになってしまったんだそうです。
まぁ、なんだかんだ理由をつけてサケ飲めりゃいいというヒトがそれだけ多いってコトなんでしょう。
そういえば花見にしたって花なんか見てるヒトいやしませんからね。
あ、また脱線しそうになるので表題のSDカードの話を・・・・
いやはや、久しぶりに通販(Amazon)でババを引いてしまいました。
みなさん、SDカードの容量偽装って聞いたことありますか?
ワタシはそれを買ってしまったんですよ。

フラッシュストレージの容量偽装自体は数年前から問題になっていたようなんですが、ワタシはつい最近までそれを知リませんでした。
128GBと表示されているものを買えばそれは容量は128GBであり、容量の偽装などありえないと思ってたんです。
容量偽装したSDカードがどういうものか?どういう挙動をするのか?ってのは下記記事を参照してみてください。
https://www.asahi.com/articles/ASLCY2GMDLCYUTIL001.html
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1911/15/news043.html
https://togetter.com/li/1293557
https://security.at.webry.info/201811/article_8.html
この他にも「SD 容量偽装」などのキーワードでweb検索すると関連記事が山ほどヒットします。
上の記事読むのがメンドイ人にかいつまんで説明すると、偽装したカードは、例えば128GBのはずのUSBメモリやSDカードが実際には32GBの容量しかないにも関わらず、PCには128GBと認識させるような改造をしているんです。
そしてPC側は、書き込むデータが実際の容量(32GB)を超えて何もないところに書き込みに行く。
しかしメディア側は書き込みエラーを返さないのでPCは正常に書き込めたと判断して次の処理に移行する。
・・・という感じなんですね。
そして、この手の容量偽装カードの一番タチが悪い所は、少し使った位じゃ容量偽装に気が付かない、という事です。
先頭32GBだけは正常に読み書きができるので、例えば一眼レフに使った場合、一枚5MBの写真なら6400枚撮るまで気づきません。
32GBの容量に達するまでなら正常に読み書きできてしまうので気が付かないんです。
そして、ある日突然、撮ったはずの画像が記録されていない、という事に気づくんですね。
大事な行事の時に持っていくビデオなんかにこういうのを使っちゃうと悲惨です。
ワタシがAmazonで買った現物は、これ

もうこのAisopos という名前が怪しさ全開ですが、256GB容量で2000円以下というのに釣られてついついポチってしまいました。
これまでこうした容量偽装が横行しているとはしらず、この表示を信じて買ってしまったんです。
で、気づいたのは、容量の9割近くデータを入れてそれを処理しようとした時に、最初の方に書き込んだファイルは正常に読み書きができるんだけども、少し後の方で書き込んだファイルが読込できない。
ファイル名は確かに見えるんだけどその実体がない、という現象でした。
で、SDカードが壊れているのかと思って調べたら、フラッシュメモリの容量偽装が横行している、という記事を見つけました。
そんでSDカードチェック用のソフトをダウンロードして動かしてみたら、今流行りの容量偽装のSDカードだったってワケです。
使用ソフト check flush
https://forest.watch.impress.co.jp/article/2008/11/04/checkflash.html
これでチェックしてみた結果がこれ↓

このソフトはカードの容量いっぱいまで特定データを書き込んだ後に読み込んで、書き込んだデータとの整合性をチェックするソフトだそうで・・・
最後までチェックするのはかなりの長時間かかるので途中でやめちゃったけど、この右側のタイル表示の部分でメモリーの実体があるのは緑の部分だけ。紫の部分は未チェックだけど途中から連続して黄色が出てくるようだと容量偽装していると判断ができる。
この画像でいうと、1行目と2行目の半分ちょいまで実メモリがあって、それから後ろの黄色い部分は読み込み内容がおかしい部分(要は容量偽装部分)であります。
256GBのはずなのに実際に記録できる容量は32GBという(笑)
考えてみると、これ結構大掛かりな偽装ですよね。
あのちっこいMicroSDに容量偽装する回路を仕込むためには後付では不可能です。
昔のSDカード(Microではない普通のやつ)はメモリ本体とコントローラチップが搭載されていましたが、今のMicroSDカードは一体型で、フラッシュメモリのウェハを感光~エッチングする前段階から悪意を持って回路設計しないとこういう偽装カードは作れません。
これは想像ですが、昔の太いプロセスルールしか稼働できない精度の低い工場が、現在主流になっている大容量カードが作れず食い扶持に困ってこういう偽装チップに手を染めた。
もしくは、もう少し小規模のチップをパッケージングするだけの工場で、安いシリコンチップ自体を仕入れてカードを作ってみたら容量偽装品で廃棄処分したのを誰かが持ち出して・・・とか。
カード自体をよーく見てみると、裏になにやら刻印が・・・

CEマークに続き
MMCJRT8T23-TO
HL 32AX 1910
MADE IN TAIWAN
という刻印が見えます。
もしかするとこれで工場の特定とかできるんじゃないのかな?
新品なのに結構キズだらけだし、色々と想像が膨らみます。
道理で安すぎると思ったよ。
ちなみに、サクラチェッカー https://sakura-checker.jp/ というサイトでこのamazonの商品ページをチェックしてみたらこんな結果になりました(笑)

やっぱりねー
Amazonが管理している商品(販売者直送ではなくAmazonの倉庫からの出庫分)に関しては最低限のチェックをしているものと思っていたんですが、当のAmazonは商品を全くチェックしておらず、返品や苦情が頻発してもほったらかしのようでビックリです。
こんなええかげんな偽物出品者を放置してていいのかAmazon。
こんなんじゃヤフオクやメルカリと同じやんけ。信用落とすぞAmazon。ちゃんと仕事しろ。
今のAmazonは偽物を平気で売ってるので要注意です。
SDカードはちゃんとしたメーカーのを買って、買ったらすぐに容量チェックした方がいいでしょう。
また、モバイルバッテリーも容量偽装が多い商品らしいので注意してください。
Winter Wonderland / Diana Krall
Posted by ROY at 01:27│Comments(4)
この記事へのコメント
そんなこと全く知らなかったです。
ひどいですね。
ひどいですね。
Posted by 鯰
at 2019年12月26日 05:28

なかなかオモロイ記事でした。
まあ、分からん言葉が多いですが、32GBを仕入れて、大国が128GBに擬装してると考えるのが、スムースですね。
いや、あの南北の南かも❓
まあ、私らが握ったら「何でだろ〜、何でだろ〜」ですね。
大事な所で使うのは、やはり日本製ですね。
まあ、分からん言葉が多いですが、32GBを仕入れて、大国が128GBに擬装してると考えるのが、スムースですね。
いや、あの南北の南かも❓
まあ、私らが握ったら「何でだろ〜、何でだろ〜」ですね。
大事な所で使うのは、やはり日本製ですね。
Posted by 酒ちゃん
at 2019年12月26日 12:35

鯰さん
ワタシもこんなのがあるとは知りませんでした。
一応仕事の分野にちょっとだけ関係あることなのに恥ずかしいっす。
ワタシもこんなのがあるとは知りませんでした。
一応仕事の分野にちょっとだけ関係あることなのに恥ずかしいっす。
Posted by ROY
at 2019年12月26日 22:15

酒ちゃん
国産のSDカードって今は殆どないと思いますよ。
東芝が細々と作ってるくらいで、他の日本メーカーは全部OEMだったと思います。まぁ、OEMでもメーカー名を冠して売ってるんでチェックしてるとは思いますが。
今市場に出てるので信用できるメーカーとしては、Sandisk, Samsung, Transcend, Silicon Power, Team Groupあたりでしょうか。
SandiskとSamsungは偽物が出回っていた過去があるようなので油断はできませんケドね。
この手のブツを買ったら使う前にまず専用ソフトでチェックした方がいいかもしれません。
国産のSDカードって今は殆どないと思いますよ。
東芝が細々と作ってるくらいで、他の日本メーカーは全部OEMだったと思います。まぁ、OEMでもメーカー名を冠して売ってるんでチェックしてるとは思いますが。
今市場に出てるので信用できるメーカーとしては、Sandisk, Samsung, Transcend, Silicon Power, Team Groupあたりでしょうか。
SandiskとSamsungは偽物が出回っていた過去があるようなので油断はできませんケドね。
この手のブツを買ったら使う前にまず専用ソフトでチェックした方がいいかもしれません。
Posted by ROY
at 2019年12月26日 22:57
