2016年12月05日
エスビット用アルコールストーブ作成
みなさんエスビット使ってますか?
エスビットも最近いろんな種類のブツを作ってますが、大昔からあるあのエスビットポケットストーブ。
ドイツ軍かどっかの兵装に正式採用されてるという固形燃料付きのミニマムストーブですね。
安いのでみんな一度は買うけれど、結局使わないというアレです(笑)
アレに付属している固形燃料はゴトクの中にすっぽりとコンパクトに収まるのはいいんですが、燃焼時に大量にススを発生するんですよね~
お湯沸かすだけでコッヘルの底に真っ黒のススがこびりつくもんだから、そのままザックの中に入れるわけにもいかず、仕舞うときにはイチイチ拭かなけりゃならなくてメンド臭くて仕方がありません。
だから、ゴトク部分だけを使って付属の固形燃料は使わないってヒトは結構いるんじゃないでしょうかね?
かく言うワタシもそのクチで、付属の燃料は使わずに、旅館の食事で使うような青い固形燃料しか使ってませんでした。
この青い固形燃料はススは出ず燃焼時間もそこそこあって、1合の米がちょうど炊けるまで燃えてるのでエスビットポケットストーブと組み合わせるのはヒジョーに便利・・なんですが、一つだけどーしても気に入らない点がありました。
それは・・・長期保存ができない事。
この固形燃料は、開封せずにいても、買って半年もするとアルコールが蒸発してしまってスカスカの状態になってしまいます。
だから、使う前にどっかに買いに行かなけりゃならない。
これを解決するべく、エスビットポケットストーブと組み合わせるアルコールストーブを作ってみました。
少し前に知り合いの鉄工所から溶接用のカーボンフェルト(スパッターフェルト)を分けてもらってたので、それを芯にしてアルコールを燃やす構造にします。
今回、カーボンフェルトを入れる容器としては、ダイソーの携帯灰皿を買ってみました。
この中にカーボンフェルトを詰め込んでアルコールを吸わせて火をつける、という、ストーブと言うのも恥ずかしくなるような単純構造(笑)
作り方は・・説明するまでもないと思いますが、一応写真撮ったんで書いときます。
まず灰皿のふたを開けると火消用のパイプみたいなのが立ってますが、これを指でベリッと剥がします。
接着がいい加減なのですぐに剥がれます。さすがダイソー(笑)
そしてこの中に幅12mm程に切ったカーボンフェルトを丸めて詰め込みます。
中心部は15mmにしてみた。
んで、蓋にタバコを置くための『Σ』の形の爪が立ってるので、これは指で押して寝かします。
曲げる
ハイ完成。
とりあえず燃焼時間も調べてみました。
ヒタヒタになるまでアルコールを吸わせて、点火。
15分経過
青い固形燃料だったらもう燃え尽きてる時間
20分経過
まだまだ火の勢いは大丈夫
22分経過
ちょっと火が細くなってきた
25分経過
もうすぐ消えそう
トロ火状態
こんな感じで、完全に消えたのは点火後29分でした。
20分間は最初の勢いを保持しているので、大抵のコトはできそうです。
ただ、今回はコッヘルを置いてないので、実際の使用でどれだけ保つかはわかりません。
コッヘル置いてたら底からの輻射熱でアルコールの蒸散が少し速くなるのかな。
まあ、簡単に作れる割には結構使えそう。
でも、一つだけ残念な点が・・・
中に入れるとゴトクが閉まりません(笑)
もっと背の低い容器を探さないと・・・
ダイソーではついでにこんなのも買ってきました。
何のケースかしらないけど、サイズ的にちょうどいい感じ。
思った通りジャストサイズっした。
ところで、最近箱が変わったんですかね?
最近買ったのは左側、右が昔買ったモノ。
【追記 某月某日】別の灰皿
ダイソーの携帯灰皿には大きいのと小さいのがあって、この時は大きい方を買ってきて結局エスビットのゴトクに入らなかったんですが、
小さい方の丸型携帯灰皿を買ってきて試してみたところ、ちょうどピッタリ収まる厚さでした。
エスビットとのセットはこれに置き換える予定です。
また、同じようなコトをしているヒトのブログを検索してみると、セリアで売ってる『アルミクリームコンテナ』というのもなかなか良さそうです。
これはネジ式のふたにパッキンが付いているので、予めアルコールを浸み込ませた状態でふたをして持ち運びができそう。
【追記 某月某日】臭い(笑)
買いなおしたダイソーの携帯灰皿(薄い方)ですが、これは単体で燃やしていると良さそうだったんですが上にコッヘルを置くと輻射熱で塗料が燃えて臭くてイマイチの感じだったので結局セリアに行って『アルミクリームコンテナ』を買ってきました。
カーボンフェルトを詰めて燃やしてみましたが、これは無垢のアルミなのでニオイも出ずエスビットの中にスッポリ入ってなかなかいい感じ。
固形燃料と比較してみましたが、ヒタヒタになるまでアルコールを入れると、青い固形燃料の1.3倍程度の熱量になるようです。
【追記 某月某日】とりあえずコレで
最終形はこんなかんじになりました。
セリアのアルミクリームコンテナにカーボンフェルトを詰めたモノ
1mm厚のアルミ板を切って曲げた風防
ライター
この三点がエスビットの中にちょうど納まります。
この簡単な風防は一枚だけだけど、効果絶大っす。
【追記 某月某日】燃料ボトル
似たようなコトをしているヒト(いないかもしれないけど(笑))フィールドに持ってく燃料ボトルは何を使うか悩みませんか?
SIGのアルミボトルは大げさすぎるし、定番のナルゲンのボトルはけっこうヤワで、圧がかかると滲んできたりするし、何よりたかがプラスチックボトルが1000円程度しちゃうので価格の上でもなんか悔しい(笑)
何かタダ同然で手に入るもので燃料アルコールの持ち運びに便利なモノはないかいなと昔から思っておりました。
WEB上の情報では、メタノールを長期保存するにはPE素材(ポリエチレン素材)の奴でないとダメで、ペットボトルなんかだと変質しちゃうことがあるらしいんですね。
ホンマかいなとも思ったんですが、ではどのくらいの期間で変質するのかを確認するために、約2年前からペットボトルに燃料用アルコールを入れて、ボトルが破損しても大丈夫な場所に放置してたんですよ。
検証に使ったボトルはコンビニなんかで売ってるウィスキーポケット瓶の『Jim Beam』の空瓶(容量200ml)。
ウィスキーの瓶なんだけど、これはガラスじゃなくペットボトルと似たような素材でできていて、かなり肉厚で頑丈、蓋もプラスチックでパッキンは使われてないという、変質さえしなければ最適な容器に思えました。
で、アルコールを入れて横に倒して放置してて、この前2年ぶりに確認したんですが、まっっったく変質なしでした。
まぁ10年単位で入れてたらアレなのかもしれないけど、2年間放置して大丈夫なら、出かける前に小分けして持ってくには全く問題ないっすね。
ウィスキーを入れる瓶つうことで、多少はアルコール耐性も考慮した素材になっているのかも。
最初からアルコールの強いモノが入っている容器(モンダミンとか)でも良さそう。
【追記 某月某日】よさげな燃料ボトル発見
ダイソーでこんなの見つけた。
オキシドール100ml
ダイソーだけど、メーカーは日本の薬品メーカーのケンエー(健栄製薬)製らしい。
100均にこんなのあるなんて知らなかった。
材質は、
キャップ:PP(ポリプロピレン)
ボトル:PE(ポリエチレン)
外装フィルム:PP
と表示されている。
ケンエーの燃料用アルコール(500ml)の表示は
キャップ:PP
パッキン:PE_PET
ボトル:PE
となっていて、
このオキシドールのボトルにはパッキン部分はないのだけど、キャップとボトルの材質は燃料用アルコールと同じ。
燃料用アルコールの方はキャップのパッキン以外の部分もアルコール耐性が当然あるだろうし、このオキシドールのボトルで漏れさえしなけりゃ大丈夫だろう。
オキシドールボトルのフタを開けた所(ラベル剥がした後)
パッキンがなくて漏れないなら軟弱なパッキンはないほうがいい。
小分けする燃料アルコールボトルはもうこれで決まりだな。
これを2個ほど持って行けば7~8回の湯沸かしはできるだろう。
大きさ比較
【追記 某月某日】スチールウール?
この手のアルコールストーブとしてWEB上によく出ているやり方としては、アルミクリームコンテナにスチールウールを詰める、というのがよく紹介されてるけど、スチールウールは毛細管現象による液体の保持力はほとんどないので傾けたり倒したり蹴っ飛ばすとアルコールが確実にこぼれると思う。
また、スチールウールは燃えるので、アルコールが全て燃焼した後に燃えて段々小さくなるのではなかろうか?
紹介しているヒトには悪いけど、あれなら何も詰めずにアルミ容器にアルコールを入れてそのまま火をつけるのと大して変わらないような気がする(笑)
ある程度の安全性を確保した上で、作るのも保存も持ち運びももっと簡単にできないもんだろうか。
上で書いてるカーボンフェルトを使った奴はかなりいいセンいってると思うんだけど、カーボンフェルトはなかなか売ってないし、売ってたとしても小さいサイズで売ってるのはまずないので、これを作るためにデカいのを買うのもバカらしいしね。
誰でも簡単に安くできる方法はないかと少し考えた。
という事で、思いついた方法とは、アルミクリームコンテナには何も詰めずにそのまま使う。
入れる燃料は燃料アルコールではなく、ジェル状の着火剤にする、という方法。
あのホームセンターなんかで売ってる透明チューブに入ったジェル状の着火剤があるけど、アレを使えば全て解決なのでは?と思ったんですね。
ジェルなので傾けてもこぼれないし蹴っ飛ばしてもやや安全、ストーブは何も詰めず何の加工もせずそのまんま。てか金属製の小皿なら何でもOKだ。
ジェル状の着火剤は主成分はメタノールでそれにゲル化する薬剤を混ぜたものだから青い固形燃料と似たようなもんだし、あの青い固形燃料は長期保存するとスカスカになって使えなくなるんだけど着火剤なら頑丈なチューブに入ってるので保存も効くだろう。
チューブのサイズも手ごろなので運搬はチューブごと持ってけばいいから燃料ボトルもいらないし値段もそこそこ安い(燃料アルコールに比べりゃ割高だけどね)。
通販で確認するとチューブ一本240g入りのが500円程度だった。
という事は、アルコールの比重は約0.8なので液体のアルコールとしてはとしては300ccくらいになるのか。
アルコール300ccだと500ccのお湯を20回くらい沸かせる計算になるので5日の山籠もりくらいなら着火剤チューブ1本で大丈夫。
今度買って試してみようと思う。
【追記 某月某日】着火剤を燃料として使ってみた感想
ホームセンターでゲル着火剤を買ってきて試してみた。
容量220gで価格は350円くらい、長さ22cm直径4.5cmのチューブでしっかりとしたキャップがついている。
これをアルミクリームコンテナに絞り出して火をつけてみた。
結論から言うと、別に液体のアルコールを使わんでも、もうこれでいいじゃーん、という感じかな。
成分表示を見ると、主成分がメタノールで増粘剤としてエチレングリコールが入ってるらしい。
燃焼後は透明のゴムのような燃えカスが残り、その体積を見た感じでは、1割くらいエチレングリコールが入ってるのかな?メタノールは着火剤のチューブ1本に200gくらいか。
という事は、アルコールの単位重量当たりの熱量は液化ガスの約半分だから、このゲル燃料チューブ一本で家庭用ガス缶(CB缶250g)の40%くらいの熱量になる計算だ。
でも、ガスみたいに不要になったらすぐ止めて無駄なく使う事ができないので、実際に使える回数はCB缶の1/3以下になると思われる。
ちょっと持っていく熱源として、CB缶にガスストーブか、エスビットにゲル燃料か、どっちがいいのか悩む所ですな。
まずパッキング重量と体積の面で考えると、10回程度湯を沸かせればいいというのならエスビットにゲル燃料1本の方がコンパクトで軽いと思うのだけど、それ以上の使用をするならCB缶にガスストーブの方がいいと思う。
上の方でゲル燃料一本で20回くらい湯を沸かせる、と書いてるけど、これは少々見積もりが甘かった。
室内の無風状態でカップラーメン一杯分くらいの湯を沸かせるギリギリの回数なので、屋外の通常使用では半分の10回くらいがいい所だろう。
次に、入手の容易さとランニングコストの面で考えると、これはもうCB缶の圧勝だ。
CB缶は3本250円くらいで売ってるし、コンビニや100均にも手に入る。
よく、自作アルコールストーブにハマってる人のブログ等ではアルコールなら薬局に行けば手に入るのでガスより入手性がいいなんて書かれてるのだけど、これはもー真っ赤なウソと言わざるを得ない(笑)
少し考えりゃわかるけど、コンビニや100均やホームセンターなど、CB缶が手に入る場所の数は薬局なんかよりもはるかに多い。
入手性・利便性の面でもCB缶の圧勝だ。
アルコールストーブは風防がないと効率がかなり悪くなるけど、ガスストーブは強風でなければ風防なんていらない。
ガスは極寒の条件下では使えない、という欠点もあるが、一般的に家庭で使われるCB缶の主成分はブタンガスで、気化温度は約0.5℃だ。その温度を下回る環境は日本じゃ滅多にないし、あったとしてもテントの中で使えば問題ない。ロシアやカナダやアラスカみたいな寒い環境じゃないんだからあっちのアウトドアをマネする必要は全然ないっす。
クルマで出かけた先でちょいとコーヒーを飲むとかバイクでの日本一周に持っていくとか防災袋に入れとくとかの目的であれば、CB缶+ガスストーブ一択だ。
※その後、ゲル状の着火剤が100均(ダイソー)にもあるのを知った。
ウイダーinゼリーみたいなパッケージで容量100g、価格は税込み108円。
ホームセンターの着火剤よりもパッケージングがやや弱いのが心配だけど、買って試してみたところ、ホームセンターの着火剤と全く同じように快適に使えた。
日帰りのサイクリングとかなら便利に使えそう。
【追記 某月某日】ストーブ一般に関するオイラの考え
世のなかには奥さま、ストーブはやっぱりケロシンかガソリンざますよね、ガスならせめてOD缶じゃないとオシャレじゃないざます、そうざますねぇクスクスみたいな人たちがいるのは承知している。
こういうのはいくつかの家族や夫婦で参加する、所謂グループキャンプというやつに参加している人たちに多い印象。
グループキャンプというのは、大抵がどっかの整備されたキャンプ場に行って、重装備のサイトを時間をかけて設営し、時間をかけて食事を作り、食って寝て翌日また時間をかけて撤収して家に帰っていく、というアレですよアレ。
実はオイラもはるか昔にグループキャンプに参加した事が数回あるんだけど、あれ結構すごいのよ、見栄の張り合いが(笑)
無駄に高いプレミアの付いているような道具を揃えている家族か、これ1カ月くらいなら住めるんじゃね?というくらいの重装備のサイトを立てた家族がじわじわとヒエラルキーの頂点になる、という不思議な空間です。
嫁さんや彼女たちは「これオッシャレー」とか他人の道具をほめちぎります。
また、値段を聞いて「いいなー」と羨望を口にしたりします。
グループキャンプに参加した旦那や彼氏たちはさぞかし辟易しているのではないでしょうか(笑)
ワタシも数回で嫌気がさしました。
そもそも外遊びにオシャレとかそんなこたーどうでもいいのだ。
わしら実利に拘るおっさんじゃけえ!というヒトはCB缶+イワタニ・ジュニアバーナーが最強であります。
ガソリンや灯油ストーブは重いし燃料の管理が面倒だし論外ですわ、ワタシ的には。
とか書きつつ、オプティマス8RとGIストーブとコールマン2バーナーはいまだに持ってるんだけど、もう20年以上使っていない。
昔は喜んで使ってたんだけどなー、今考えると、どうにも実用性が低すぎる。
ヒコーキで持って行く時の制約
クルマやバイクでの移動ならいいんだけど、ストーブをヒコーキに乗せるのはなかなか難しい。
国内線:国際線ともに
液燃ストーブ:基本的にダメ
ガスストーブ:ガスカートリッジがダメ
アルコールストーブ:アルコールがダメ
というコトになっている。
液燃ストーブがダメつう理由は燃料タンク内に気化した燃料がある可能性があるかららしい。
これは燃料を抜いとけばいいかと言うとそうでもなくて、一度でも燃料を入れて使ったストーブはダメ。
さらに、新品か否かがパッと見てわからないため、航空会社の一般的な扱いとしては新品でも基本的に断られるらしい。
燃料はガソリン(or灯油)だから現地で手に入れればいいや、とか思ってるとストーブ自体を空港で取り上げられちゃうのよ。
まあ、少し考えてみれば、液燃ストーブの加圧式タンクは爆弾の外殻容器に最適っぽいしなあ(笑)
次にガスストーブだけど、これはかなり昔からガス缶をヒコーキに乗せちゃダメという事になっている。ストーブ自体はOK。
実はワタシも空港でOD缶を取り上げられたことがある。
その時は2001年に起きたアメリカ911のテロ以前だったのだけど、既にガス缶の持ち込みは禁止になっていた。
燃料の現地調達に関しては、国内の移動であればCB缶のストーブを持ってればガス缶は入手が容易だと思うがOD缶だと現地調達はなかなか難しい。
また、海外ではOD缶がたまーに売ってるレベルでCB缶の方はまず売ってないらしい。あれって日本オンリー規格なんだろか?
次にアルコールストーブや固形燃料ストーブだけど、これも燃料は持ち込みは禁止。
燃料アルコールや固形燃料が着いた先で入手できればいいのだけど、これも現実的にはなかなか難しいと思う。
最も入手しやすいのは、ホームセンターで売ってるゲル状の着火剤くらいかな。
え?形を変えたり旨く梱包すればバレないんじゃないかって?
いやー、これがね、バレるのよ(笑)
今の空港の荷物検査はX線による造影だけじゃなくて、特定分子に反応するような可燃物かどうかまでわかっちゃう機械があるらしいし、空港職員の方も危険物によくある形は全部覚えてるっぽいので、ズルい事を考えても後で自分が苦労するだけなんでやめといた方が無難っす。
というコトで、ヒコーキでの移動を前提に考えると・・
国内であればCB缶のガスストーブ一択、CB缶は現地調達。
海外であれば現地でガソリンストーブを買って、帰る時は捨てて帰る。ガソリンは現地調達。
もしくは、ソロストーブなどのウッドストーブを使う。
という選択肢になると思う。
というコトで、50過ぎおっさんの出した結論
海外の話はまぁ置いといて国内でプラプラするのであれば、液燃系ストーブは車で整備されたキャンプ場に仲間内でワイワイ行くような人でないとシンドイと思う。
できるだけ日常を感じさせないクラシカルな道具を使って非日常を楽しみたいって人たち向けね。
もしくは、世間と隔絶されたような山の中に拠点を作って月単位で籠るような人。
そういうヒトたち以外にはメリットがない。
歩きメインの単独行の時に自分で担ぐザックには重い液燃ストーブなんか絶対入れたくない(笑)
また、標高の高い所ではガスは使えないから液燃ストーブ一択だ、なんて書いてるのもちょくちょく見るんだけど、これは明らかな間違いだ。
50年前くらいならいざ知らず、現在ではエベレスト登山ですらガス(寒冷所用のOD缶)が主流になっている。
結局、日本国内でソロで使うのであれば、ガスかアルコールの二択かな。
アルコールストーブは重量を少しでも軽くしたい、かつ、使用回数が10回未満の場合、すなわち日帰り登山とかチャリやバイクでの日帰りツーリングなんかの目的にはいいけども、それ以外は特にメリットがない。
それ以上の回数を使おうとすると重量と容積がCB缶+ガスストーブを超えてしまう。
なので、現場までの交通手段(ヒコーキか否か)及び使途や運搬できる重量キャパによって、メインはCB缶ストーブを使い、たまにある限定条件下でアルコールストーブを使う、というのがいいのではなかろうかと思う次第です、ハイ。
ありゃ?アルコールストーブの記事なのに変な結論になっちゃったな(笑)
記事の内容的にはもう少しアルコールストーブのメリットを見つけたかったのだけど。
To Feel The Fire / Stevie Wonder
エスビットも最近いろんな種類のブツを作ってますが、大昔からあるあのエスビットポケットストーブ。
ドイツ軍かどっかの兵装に正式採用されてるという固形燃料付きのミニマムストーブですね。
安いのでみんな一度は買うけれど、結局使わないというアレです(笑)
アレに付属している固形燃料はゴトクの中にすっぽりとコンパクトに収まるのはいいんですが、燃焼時に大量にススを発生するんですよね~
お湯沸かすだけでコッヘルの底に真っ黒のススがこびりつくもんだから、そのままザックの中に入れるわけにもいかず、仕舞うときにはイチイチ拭かなけりゃならなくてメンド臭くて仕方がありません。
だから、ゴトク部分だけを使って付属の固形燃料は使わないってヒトは結構いるんじゃないでしょうかね?
かく言うワタシもそのクチで、付属の燃料は使わずに、旅館の食事で使うような青い固形燃料しか使ってませんでした。
この青い固形燃料はススは出ず燃焼時間もそこそこあって、1合の米がちょうど炊けるまで燃えてるのでエスビットポケットストーブと組み合わせるのはヒジョーに便利・・なんですが、一つだけどーしても気に入らない点がありました。
それは・・・長期保存ができない事。
この固形燃料は、開封せずにいても、買って半年もするとアルコールが蒸発してしまってスカスカの状態になってしまいます。
だから、使う前にどっかに買いに行かなけりゃならない。
これを解決するべく、エスビットポケットストーブと組み合わせるアルコールストーブを作ってみました。
少し前に知り合いの鉄工所から溶接用のカーボンフェルト(スパッターフェルト)を分けてもらってたので、それを芯にしてアルコールを燃やす構造にします。
今回、カーボンフェルトを入れる容器としては、ダイソーの携帯灰皿を買ってみました。
この中にカーボンフェルトを詰め込んでアルコールを吸わせて火をつける、という、ストーブと言うのも恥ずかしくなるような単純構造(笑)
作り方は・・説明するまでもないと思いますが、一応写真撮ったんで書いときます。
まず灰皿のふたを開けると火消用のパイプみたいなのが立ってますが、これを指でベリッと剥がします。
接着がいい加減なのですぐに剥がれます。さすがダイソー(笑)
そしてこの中に幅12mm程に切ったカーボンフェルトを丸めて詰め込みます。
中心部は15mmにしてみた。
んで、蓋にタバコを置くための『Σ』の形の爪が立ってるので、これは指で押して寝かします。
曲げる
ハイ完成。
とりあえず燃焼時間も調べてみました。
ヒタヒタになるまでアルコールを吸わせて、点火。
15分経過
青い固形燃料だったらもう燃え尽きてる時間
20分経過
まだまだ火の勢いは大丈夫
22分経過
ちょっと火が細くなってきた
25分経過
もうすぐ消えそう
トロ火状態
こんな感じで、完全に消えたのは点火後29分でした。
20分間は最初の勢いを保持しているので、大抵のコトはできそうです。
ただ、今回はコッヘルを置いてないので、実際の使用でどれだけ保つかはわかりません。
コッヘル置いてたら底からの輻射熱でアルコールの蒸散が少し速くなるのかな。
まあ、簡単に作れる割には結構使えそう。
でも、一つだけ残念な点が・・・
中に入れるとゴトクが閉まりません(笑)
もっと背の低い容器を探さないと・・・
ダイソーではついでにこんなのも買ってきました。
何のケースかしらないけど、サイズ的にちょうどいい感じ。
思った通りジャストサイズっした。
ところで、最近箱が変わったんですかね?
最近買ったのは左側、右が昔買ったモノ。
【追記 某月某日】別の灰皿
ダイソーの携帯灰皿には大きいのと小さいのがあって、この時は大きい方を買ってきて結局エスビットのゴトクに入らなかったんですが、
小さい方の丸型携帯灰皿を買ってきて試してみたところ、ちょうどピッタリ収まる厚さでした。
エスビットとのセットはこれに置き換える予定です。
また、同じようなコトをしているヒトのブログを検索してみると、セリアで売ってる『アルミクリームコンテナ』というのもなかなか良さそうです。
これはネジ式のふたにパッキンが付いているので、予めアルコールを浸み込ませた状態でふたをして持ち運びができそう。
【追記 某月某日】臭い(笑)
買いなおしたダイソーの携帯灰皿(薄い方)ですが、これは単体で燃やしていると良さそうだったんですが上にコッヘルを置くと輻射熱で塗料が燃えて臭くてイマイチの感じだったので結局セリアに行って『アルミクリームコンテナ』を買ってきました。
カーボンフェルトを詰めて燃やしてみましたが、これは無垢のアルミなのでニオイも出ずエスビットの中にスッポリ入ってなかなかいい感じ。
固形燃料と比較してみましたが、ヒタヒタになるまでアルコールを入れると、青い固形燃料の1.3倍程度の熱量になるようです。
【追記 某月某日】とりあえずコレで
最終形はこんなかんじになりました。
セリアのアルミクリームコンテナにカーボンフェルトを詰めたモノ
1mm厚のアルミ板を切って曲げた風防
ライター
この三点がエスビットの中にちょうど納まります。
この簡単な風防は一枚だけだけど、効果絶大っす。
【追記 某月某日】燃料ボトル
似たようなコトをしているヒト(いないかもしれないけど(笑))フィールドに持ってく燃料ボトルは何を使うか悩みませんか?
SIGのアルミボトルは大げさすぎるし、定番のナルゲンのボトルはけっこうヤワで、圧がかかると滲んできたりするし、何よりたかがプラスチックボトルが1000円程度しちゃうので価格の上でもなんか悔しい(笑)
何かタダ同然で手に入るもので燃料アルコールの持ち運びに便利なモノはないかいなと昔から思っておりました。
WEB上の情報では、メタノールを長期保存するにはPE素材(ポリエチレン素材)の奴でないとダメで、ペットボトルなんかだと変質しちゃうことがあるらしいんですね。
ホンマかいなとも思ったんですが、ではどのくらいの期間で変質するのかを確認するために、約2年前からペットボトルに燃料用アルコールを入れて、ボトルが破損しても大丈夫な場所に放置してたんですよ。
検証に使ったボトルはコンビニなんかで売ってるウィスキーポケット瓶の『Jim Beam』の空瓶(容量200ml)。
ウィスキーの瓶なんだけど、これはガラスじゃなくペットボトルと似たような素材でできていて、かなり肉厚で頑丈、蓋もプラスチックでパッキンは使われてないという、変質さえしなければ最適な容器に思えました。
で、アルコールを入れて横に倒して放置してて、この前2年ぶりに確認したんですが、まっっったく変質なしでした。
まぁ10年単位で入れてたらアレなのかもしれないけど、2年間放置して大丈夫なら、出かける前に小分けして持ってくには全く問題ないっすね。
ウィスキーを入れる瓶つうことで、多少はアルコール耐性も考慮した素材になっているのかも。
最初からアルコールの強いモノが入っている容器(モンダミンとか)でも良さそう。
【追記 某月某日】よさげな燃料ボトル発見
ダイソーでこんなの見つけた。
オキシドール100ml
ダイソーだけど、メーカーは日本の薬品メーカーのケンエー(健栄製薬)製らしい。
100均にこんなのあるなんて知らなかった。
材質は、
キャップ:PP(ポリプロピレン)
ボトル:PE(ポリエチレン)
外装フィルム:PP
と表示されている。
ケンエーの燃料用アルコール(500ml)の表示は
キャップ:PP
パッキン:PE_PET
ボトル:PE
となっていて、
このオキシドールのボトルにはパッキン部分はないのだけど、キャップとボトルの材質は燃料用アルコールと同じ。
燃料用アルコールの方はキャップのパッキン以外の部分もアルコール耐性が当然あるだろうし、このオキシドールのボトルで漏れさえしなけりゃ大丈夫だろう。
オキシドールボトルのフタを開けた所(ラベル剥がした後)
パッキンがなくて漏れないなら軟弱なパッキンはないほうがいい。
小分けする燃料アルコールボトルはもうこれで決まりだな。
これを2個ほど持って行けば7~8回の湯沸かしはできるだろう。
大きさ比較
【追記 某月某日】スチールウール?
この手のアルコールストーブとしてWEB上によく出ているやり方としては、アルミクリームコンテナにスチールウールを詰める、というのがよく紹介されてるけど、スチールウールは毛細管現象による液体の保持力はほとんどないので傾けたり倒したり蹴っ飛ばすとアルコールが確実にこぼれると思う。
また、スチールウールは燃えるので、アルコールが全て燃焼した後に燃えて段々小さくなるのではなかろうか?
紹介しているヒトには悪いけど、あれなら何も詰めずにアルミ容器にアルコールを入れてそのまま火をつけるのと大して変わらないような気がする(笑)
ある程度の安全性を確保した上で、作るのも保存も持ち運びももっと簡単にできないもんだろうか。
上で書いてるカーボンフェルトを使った奴はかなりいいセンいってると思うんだけど、カーボンフェルトはなかなか売ってないし、売ってたとしても小さいサイズで売ってるのはまずないので、これを作るためにデカいのを買うのもバカらしいしね。
誰でも簡単に安くできる方法はないかと少し考えた。
という事で、思いついた方法とは、アルミクリームコンテナには何も詰めずにそのまま使う。
入れる燃料は燃料アルコールではなく、ジェル状の着火剤にする、という方法。
あのホームセンターなんかで売ってる透明チューブに入ったジェル状の着火剤があるけど、アレを使えば全て解決なのでは?と思ったんですね。
ジェルなので傾けてもこぼれないし蹴っ飛ばしてもやや安全、ストーブは何も詰めず何の加工もせずそのまんま。てか金属製の小皿なら何でもOKだ。
ジェル状の着火剤は主成分はメタノールでそれにゲル化する薬剤を混ぜたものだから青い固形燃料と似たようなもんだし、あの青い固形燃料は長期保存するとスカスカになって使えなくなるんだけど着火剤なら頑丈なチューブに入ってるので保存も効くだろう。
チューブのサイズも手ごろなので運搬はチューブごと持ってけばいいから燃料ボトルもいらないし値段もそこそこ安い(燃料アルコールに比べりゃ割高だけどね)。
通販で確認するとチューブ一本240g入りのが500円程度だった。
という事は、アルコールの比重は約0.8なので液体のアルコールとしてはとしては300ccくらいになるのか。
アルコール300ccだと500ccのお湯を20回くらい沸かせる計算になるので5日の山籠もりくらいなら着火剤チューブ1本で大丈夫。
今度買って試してみようと思う。
【追記 某月某日】着火剤を燃料として使ってみた感想
ホームセンターでゲル着火剤を買ってきて試してみた。
容量220gで価格は350円くらい、長さ22cm直径4.5cmのチューブでしっかりとしたキャップがついている。
これをアルミクリームコンテナに絞り出して火をつけてみた。
結論から言うと、別に液体のアルコールを使わんでも、もうこれでいいじゃーん、という感じかな。
成分表示を見ると、主成分がメタノールで増粘剤としてエチレングリコールが入ってるらしい。
燃焼後は透明のゴムのような燃えカスが残り、その体積を見た感じでは、1割くらいエチレングリコールが入ってるのかな?メタノールは着火剤のチューブ1本に200gくらいか。
という事は、アルコールの単位重量当たりの熱量は液化ガスの約半分だから、このゲル燃料チューブ一本で家庭用ガス缶(CB缶250g)の40%くらいの熱量になる計算だ。
でも、ガスみたいに不要になったらすぐ止めて無駄なく使う事ができないので、実際に使える回数はCB缶の1/3以下になると思われる。
ちょっと持っていく熱源として、CB缶にガスストーブか、エスビットにゲル燃料か、どっちがいいのか悩む所ですな。
まずパッキング重量と体積の面で考えると、10回程度湯を沸かせればいいというのならエスビットにゲル燃料1本の方がコンパクトで軽いと思うのだけど、それ以上の使用をするならCB缶にガスストーブの方がいいと思う。
上の方でゲル燃料一本で20回くらい湯を沸かせる、と書いてるけど、これは少々見積もりが甘かった。
室内の無風状態でカップラーメン一杯分くらいの湯を沸かせるギリギリの回数なので、屋外の通常使用では半分の10回くらいがいい所だろう。
次に、入手の容易さとランニングコストの面で考えると、これはもうCB缶の圧勝だ。
CB缶は3本250円くらいで売ってるし、コンビニや100均にも手に入る。
よく、自作アルコールストーブにハマってる人のブログ等ではアルコールなら薬局に行けば手に入るのでガスより入手性がいいなんて書かれてるのだけど、これはもー真っ赤なウソと言わざるを得ない(笑)
少し考えりゃわかるけど、コンビニや100均やホームセンターなど、CB缶が手に入る場所の数は薬局なんかよりもはるかに多い。
入手性・利便性の面でもCB缶の圧勝だ。
アルコールストーブは風防がないと効率がかなり悪くなるけど、ガスストーブは強風でなければ風防なんていらない。
ガスは極寒の条件下では使えない、という欠点もあるが、一般的に家庭で使われるCB缶の主成分はブタンガスで、気化温度は約0.5℃だ。その温度を下回る環境は日本じゃ滅多にないし、あったとしてもテントの中で使えば問題ない。ロシアやカナダやアラスカみたいな寒い環境じゃないんだからあっちのアウトドアをマネする必要は全然ないっす。
クルマで出かけた先でちょいとコーヒーを飲むとかバイクでの日本一周に持っていくとか防災袋に入れとくとかの目的であれば、CB缶+ガスストーブ一択だ。
※その後、ゲル状の着火剤が100均(ダイソー)にもあるのを知った。
ウイダーinゼリーみたいなパッケージで容量100g、価格は税込み108円。
ホームセンターの着火剤よりもパッケージングがやや弱いのが心配だけど、買って試してみたところ、ホームセンターの着火剤と全く同じように快適に使えた。
日帰りのサイクリングとかなら便利に使えそう。
【追記 某月某日】ストーブ一般に関するオイラの考え
世のなかには奥さま、ストーブはやっぱりケロシンかガソリンざますよね、ガスならせめてOD缶じゃないとオシャレじゃないざます、そうざますねぇクスクスみたいな人たちがいるのは承知している。
こういうのはいくつかの家族や夫婦で参加する、所謂グループキャンプというやつに参加している人たちに多い印象。
グループキャンプというのは、大抵がどっかの整備されたキャンプ場に行って、重装備のサイトを時間をかけて設営し、時間をかけて食事を作り、食って寝て翌日また時間をかけて撤収して家に帰っていく、というアレですよアレ。
実はオイラもはるか昔にグループキャンプに参加した事が数回あるんだけど、あれ結構すごいのよ、見栄の張り合いが(笑)
無駄に高いプレミアの付いているような道具を揃えている家族か、これ1カ月くらいなら住めるんじゃね?というくらいの重装備のサイトを立てた家族がじわじわとヒエラルキーの頂点になる、という不思議な空間です。
嫁さんや彼女たちは「これオッシャレー」とか他人の道具をほめちぎります。
また、値段を聞いて「いいなー」と羨望を口にしたりします。
グループキャンプに参加した旦那や彼氏たちはさぞかし辟易しているのではないでしょうか(笑)
ワタシも数回で嫌気がさしました。
そもそも外遊びにオシャレとかそんなこたーどうでもいいのだ。
わしら実利に拘るおっさんじゃけえ!というヒトはCB缶+イワタニ・ジュニアバーナーが最強であります。
ガソリンや灯油ストーブは重いし燃料の管理が面倒だし論外ですわ、ワタシ的には。
とか書きつつ、オプティマス8RとGIストーブとコールマン2バーナーはいまだに持ってるんだけど、もう20年以上使っていない。
昔は喜んで使ってたんだけどなー、今考えると、どうにも実用性が低すぎる。
ヒコーキで持って行く時の制約
クルマやバイクでの移動ならいいんだけど、ストーブをヒコーキに乗せるのはなかなか難しい。
国内線:国際線ともに
液燃ストーブ:基本的にダメ
ガスストーブ:ガスカートリッジがダメ
アルコールストーブ:アルコールがダメ
というコトになっている。
液燃ストーブがダメつう理由は燃料タンク内に気化した燃料がある可能性があるかららしい。
これは燃料を抜いとけばいいかと言うとそうでもなくて、一度でも燃料を入れて使ったストーブはダメ。
さらに、新品か否かがパッと見てわからないため、航空会社の一般的な扱いとしては新品でも基本的に断られるらしい。
燃料はガソリン(or灯油)だから現地で手に入れればいいや、とか思ってるとストーブ自体を空港で取り上げられちゃうのよ。
まあ、少し考えてみれば、液燃ストーブの加圧式タンクは爆弾の外殻容器に最適っぽいしなあ(笑)
次にガスストーブだけど、これはかなり昔からガス缶をヒコーキに乗せちゃダメという事になっている。ストーブ自体はOK。
実はワタシも空港でOD缶を取り上げられたことがある。
その時は2001年に起きたアメリカ911のテロ以前だったのだけど、既にガス缶の持ち込みは禁止になっていた。
燃料の現地調達に関しては、国内の移動であればCB缶のストーブを持ってればガス缶は入手が容易だと思うがOD缶だと現地調達はなかなか難しい。
また、海外ではOD缶がたまーに売ってるレベルでCB缶の方はまず売ってないらしい。あれって日本オンリー規格なんだろか?
次にアルコールストーブや固形燃料ストーブだけど、これも燃料は持ち込みは禁止。
燃料アルコールや固形燃料が着いた先で入手できればいいのだけど、これも現実的にはなかなか難しいと思う。
最も入手しやすいのは、ホームセンターで売ってるゲル状の着火剤くらいかな。
え?形を変えたり旨く梱包すればバレないんじゃないかって?
いやー、これがね、バレるのよ(笑)
今の空港の荷物検査はX線による造影だけじゃなくて、特定分子に反応するような可燃物かどうかまでわかっちゃう機械があるらしいし、空港職員の方も危険物によくある形は全部覚えてるっぽいので、ズルい事を考えても後で自分が苦労するだけなんでやめといた方が無難っす。
というコトで、ヒコーキでの移動を前提に考えると・・
国内であればCB缶のガスストーブ一択、CB缶は現地調達。
海外であれば現地でガソリンストーブを買って、帰る時は捨てて帰る。ガソリンは現地調達。
もしくは、ソロストーブなどのウッドストーブを使う。
という選択肢になると思う。
というコトで、50過ぎおっさんの出した結論
海外の話はまぁ置いといて国内でプラプラするのであれば、液燃系ストーブは車で整備されたキャンプ場に仲間内でワイワイ行くような人でないとシンドイと思う。
できるだけ日常を感じさせないクラシカルな道具を使って非日常を楽しみたいって人たち向けね。
もしくは、世間と隔絶されたような山の中に拠点を作って月単位で籠るような人。
そういうヒトたち以外にはメリットがない。
歩きメインの単独行の時に自分で担ぐザックには重い液燃ストーブなんか絶対入れたくない(笑)
また、標高の高い所ではガスは使えないから液燃ストーブ一択だ、なんて書いてるのもちょくちょく見るんだけど、これは明らかな間違いだ。
50年前くらいならいざ知らず、現在ではエベレスト登山ですらガス(寒冷所用のOD缶)が主流になっている。
結局、日本国内でソロで使うのであれば、ガスかアルコールの二択かな。
アルコールストーブは重量を少しでも軽くしたい、かつ、使用回数が10回未満の場合、すなわち日帰り登山とかチャリやバイクでの日帰りツーリングなんかの目的にはいいけども、それ以外は特にメリットがない。
それ以上の回数を使おうとすると重量と容積がCB缶+ガスストーブを超えてしまう。
なので、現場までの交通手段(ヒコーキか否か)及び使途や運搬できる重量キャパによって、メインはCB缶ストーブを使い、たまにある限定条件下でアルコールストーブを使う、というのがいいのではなかろうかと思う次第です、ハイ。
ありゃ?アルコールストーブの記事なのに変な結論になっちゃったな(笑)
記事の内容的にはもう少しアルコールストーブのメリットを見つけたかったのだけど。
To Feel The Fire / Stevie Wonder
Posted by ROY at 23:57│Comments(6)
│アウトドア
この記事へのコメント
ほんとマニアックですね!
最近外での焼肉もカセットコンロタイプを使って
横着してます。(笑)
最近外での焼肉もカセットコンロタイプを使って
横着してます。(笑)
Posted by 八ちゃん at 2016年12月07日 07:23
これ、固形燃料の代わりにするにはなかなかいい感じですよ。
カセットガスタイプの焼肉できるやつですが、使った後の掃除が大変じゃないっすかアレ?
ワタシも少し前にイワタニの炙り大将というのを使ってましたが、
掃除がめんどくさ過ぎて数回使って懲りました(笑)
今はカセットコンロの上に置くイワタニの網焼きプレートというのを使ってますが、これはなまら快適でオススメです。
カセットガスタイプの焼肉できるやつですが、使った後の掃除が大変じゃないっすかアレ?
ワタシも少し前にイワタニの炙り大将というのを使ってましたが、
掃除がめんどくさ過ぎて数回使って懲りました(笑)
今はカセットコンロの上に置くイワタニの網焼きプレートというのを使ってますが、これはなまら快適でオススメです。
Posted by ROY at 2016年12月07日 23:07
これから船の上で暖をとりたいですが
火はいかんですよね・・・
なんか、ええのないですか?
火はいかんですよね・・・
なんか、ええのないですか?
Posted by ポッキーパパ at 2016年12月08日 19:21
ワタシがいつも乗ってる貸しボートには練炭七輪のオプションがありますが、
ミニボートじゃ火は危ないっすよね。
ステンレスマグに熱いコーヒーを入れとくくらいでしょうかねぇ。
あ、いい事思いついた。
生け簀に灰を詰めて囲炉裏ボートにしてみるとか?
そんで日本家屋風の屋根もつけると屋形船っぽくなって最高かも。
ミニボートじゃ火は危ないっすよね。
ステンレスマグに熱いコーヒーを入れとくくらいでしょうかねぇ。
あ、いい事思いついた。
生け簀に灰を詰めて囲炉裏ボートにしてみるとか?
そんで日本家屋風の屋根もつけると屋形船っぽくなって最高かも。
Posted by ROY at 2016年12月09日 02:51
ROYさんは、本当にアイデアマンですね。
私は市販のアルコールストーブを使っていますが中のアルコールが溢れそうで、使う時は足で引っ掛けないように気を使いますね。
アルコールストーブは火加減の調整が難しいですが、そこがまた無骨で好きですね。
私は市販のアルコールストーブを使っていますが中のアルコールが溢れそうで、使う時は足で引っ掛けないように気を使いますね。
アルコールストーブは火加減の調整が難しいですが、そこがまた無骨で好きですね。
Posted by 海月(とし) at 2016年12月09日 22:03
としさん
そうなんですよ。
トランギアとかのよくあるタイプのアルコールストーブは、ひっくり返ると火のついたアルコールがドバっと飛び出るので気を使いますけど、フェルトに浸み込ませる構造だと倒してもアルコールは出ませんしね。
ただこのままだと風に弱いので屋外の開けた場所では使えませんが、風防を作るかテントの前室でならなんとか使えそうです。
そうなんですよ。
トランギアとかのよくあるタイプのアルコールストーブは、ひっくり返ると火のついたアルコールがドバっと飛び出るので気を使いますけど、フェルトに浸み込ませる構造だと倒してもアルコールは出ませんしね。
ただこのままだと風に弱いので屋外の開けた場所では使えませんが、風防を作るかテントの前室でならなんとか使えそうです。
Posted by ROY at 2016年12月10日 10:49