Blowin' the blues away

昨日、堀之内の愛媛県立美術館でロバート・キャパ展を見に行ってきた。



ロバート・キャパを知らないヒトはあまりいないと思うけど、一応説明しておくと、戦場カメラマンの草分け的存在のヒトで斯界の大御所。
いや、大御所であった、と過去形で書くべきか。
ロバート・キャパはベトナム戦争で地雷を踏んでこの世を去っている。

彼の著書『ちょっとピンぼけ』を読んだのは20年以上前だったかな。
もう内容もうろ覚えだけど、その時はじめて『戦場カメラマン』という職業があるのを知った。
と同時に、どうしてわざわざ危険な戦地に赴いて写真を撮るのだろう？という疑問を感じつつ読んでいた記憶がある。
明確な目的がないと、そんなワリに合わない事はできないはずだ。


愛媛県立美術館は、松山城の堀の中の広い公園の一角にある。
昔はこの堀の中は、病院だの野球場だの競輪場だのNHKだの（これは今もあるけど）が立ち並び、かなりごちゃごちゃしたトコロだったのだけど、６・７年前くらいに病院と球場と競輪場を取り壊し、広い公園になった。



何の木か知らないけど既に紅葉が始まっている。


松山城



展示場に入ると、入り口にまずキャパのポートレートが。


あまりにも有名な彼の写真　『崩れ落ちる兵士』


また、それが掲載されたTIME紙もあった。


撮影禁止とは書いてなかったけど、大抵こういうトコロは撮影禁止なのでこれ以上の写真は撮らず。
全体を通して血なまぐさい戦闘中の写真はあまりなく、戦争の犠牲になった市井の人達の表情を捉えた写真が多かったかな。

あとこの時代の有名人のポートレートが結構あった。
ピカソ、マティス、ヘミングウェイ、スタインベック、イングリッド・バーグマン等。
あとまだいたような気がするけど失念。
キャパはイングリッド・バーグマンと親交があった（というか一時期つきあってた）ようで、彼女が映画のセットの中でポーズを取っている写真も展示されていたのだけどフンイキありありでとてもいい感じ。
やっぱムービースターはオーラが違うよね。


展示場を出て、まだ読んでなかった沢田教一の本が売ってたので買って帰った。




今回のパンフレットにあった写真