Blowin' the blues away

　
週末の釣行に備え、貧乏なワタクシが愛用しているエギ、釣具のフレンドの激安エギを買って来ました。


5本セットで417円。
これだけ買っても834円。
やっすー(笑)


で、どんなエギかというと、作りはやっぱ値段相応にかなりアバウト。


中には写真のようにエギのお腹の布が剥がれそうになっていたり、シンカーやカンナの軸が平気で5度くらい曲がっているものもあって、どっかの東南アジアの片隅でやっつけ仕事の手作りで作られているのが目に浮かぶ。
布の剥がれやシンカーの曲がりは修正できるのでいいんだけど、カンナの軸の曲がりだけは後で修正できないので、買う時にケースの中身をよーく見て、カンナの軸が真っ直ぐについているものを選ぶ。



まず、ラジオペンチでシンカーの曲がりを強引に直す。
この時、メキメキと音がしたりするけど、細かいことは気にしない(笑)
２０個に１個くらいの確率でボディの木材が割れたりするけど、これは運が悪かったと思って諦める。



次に、シンカーの前をニッパーで切る。
このエギはシンカーがかなり重くて前重心なので、このままだとフリーフォールさせると海底まで真っ逆さまに沈む。
テンションフォールでしかマトモな姿勢でフォールしないので、これをまず修正。



とりあえずこれくらい切る。
ちょっとだけしか切ってないように見えるかもだけど、シンカーの前を切ることにより、重心が後ろに下がり、また軽くもなるのでこんだけで姿勢維持がだいぶ楽になる。
写真は3号エギで、水深10～15mレンジのボートエギング用に切る量を少なくしたけど、水深10m未満、またはオカッパリで使うならもう少し切ってもいいかもしれない。
また、水深15m以上深い所で使うなら全く切らなくてもいいと思う。
シンカーを全く切らない場合、このシリーズの3号エギで届く範囲は水深20mまでくらいだろうか。
それ以上の深度の所は糸オモリを巻くか3.5号を使ってくださいまし。



次は布の補修。
写真のように布が剥がれかけていたら、マイナスドライバーで溝に押し込んで・・・



瞬間接着剤でお腹とシンカーの根本と頭の下を補強。
このエギ、補強しておかないと布がベローンと剥がれたり、シンカーがスッポーンと抜けたりするので油断できない(笑)



次にカンナの補正。
このエギはボディが木材のせいかお尻の部分が結構太いので、ゲイブ（ボディと針先の間隔）が狭すぎる場合がある。
カンナを広げてゲイブが6mmくらいにはなるように調整。
また、カンナの一部の針が妙な方向になってたりもするので、そういうのもチェックして修正。



修正後はこんな感じ。
これくらいの角度にするとイカの掛かりも良くなるし、根がかりをした時にカンナが伸びて回収率もアップする（根がかり自体は増えると思うけど）
また、根がかり回収時にはカンナが伸びるけど、イカが掛かっても伸びたりしないので大丈夫。



次に、売ってるままだとあまりダートしないので、その修正のためにアイの部分を上方向に曲げる。
これはエギを持って何か硬いものにアイを押し付けて強引に曲げる(笑)



こんな感じ。
たったこれだけでびゅんびゅんダートするエギに変身。
最後の微調整はラジオペンチでアイの根元の方をつかんでする。
アイの先っちょの方をラジペンで掴むと、アイが傷ついてリーダー切れの原因になるので注意。
調整が終わったら、アイとボディの接合部に瞬間接着剤をつけて補強。




これで完成です～。
見かけは全く変わらないけど(笑)耐久性と動きは別物に変わります。