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2012年06月11日

240円で作るショアラバ自作方法

以前、ショアラバ自作の記事を書いたんだけど、それを見た友人から
「オマエ、あんないい加減な書き方じゃちっともわからんよアホじゃね?」
という五月蝿い有難い指摘があったので、もう少し詳しく説明しときます。


材料(ショアラバ20個分)

鯛玉オモリ8号(約30g、2個入り)100円✕10=1000円
自作天秤用ステンレス線(1mm、10本入)300円✕1=300円
夜光ゴム管(特大)230円✕1=230円
鯛針(12~13号、50本入)860円✕1=860円
アシストライン(シーハンター10号5m巻)400円✕1=400円
自作用スカートゴム210円✕2=420円
Duel交換用ネクタイ280円✕3=840円
スナップ250円✕3=750円

合計4800円

これで20個作れるので一個あたりの金額は240円です。
さらに原価を削るなら、スカートとネクタイはその辺のモノで応用してください。
100円ショップで輪ゴムとカラーゴム風船を買ってくれば200円です。
この場合の原価はスカートとネクタイがそれぞれ100円になるので、
ショアラバ一個あたり187円になります。
いやー、この値段になると根掛かりも全然怖くないっすね(笑)



材料以外に用意するモノ

電動ドライバー
電動ドライバー用ドリルビット2.0mm,2.5mm,3.0mmの三本
ラジオペンチ2個
編み物用かぎ針



作成手順

1.鯛玉オモリの穴を広げる。
電動ドライバーとドリルビットの2mmから3mmまでを順番に使って穴を広げる。


2.フックを作成
普通に外掛け結びで以下のようなモノを作る。

これの両端に出たヒゲの部分を二つのラジオペンチで掴んで引っ張り、締め込む。



5mm程度残してヒゲを切って



かぎ針を使い、エイトノットで輪っかを作る。
多分、こんだけ短いと指で縛るのは無理なので編み物用のかぎ針で結ぶ。
長いとリーダーに絡むので、これくらいの長さ。


3.キモとなるジョイント金具をラジオペンチで作る。

8号鯛玉を使う場合、長さと角度はこんな感じ。
最後に切る時はニッパーがあれば楽かも。

4.組立て

フックの輪っかを通して・・



ネクタイを通して・・



スカートを通す。
スカートのゴムは、市販のやつなら8本程度(折り返して16本になる程度)でいいと思う。
輪ゴムで代用するなら3本くらい。



このくらいの長さの夜光ゴム管を頭から通して



こんな風に止める。



オモリに差し込んで



頭にゴム管を入れて、スナップで止める。
金具を作る際は、オモリからスナップまでの金具の長さが6~8mmくらいはあったほうがいいと思う。以前の記事で、この長さを出来るだけ短くと書いたけども、ここが短いとフックが絡まる確率が高くなる事に気がついた。
この長さがあるおかげでフォールする時にタイラバ全体がテンビンの役目を果たしてフックが絡まる確率が減る。
ここにゴム管を入れる理由は、着水時やフォール時にタイラバが逆さまになってスナップがオモリ側に移動するのを防ぐため。
スナップがオモリ側に移動してしまうとテンビンの役目を果たさないから。
船でのバーチカルゲームと違ってショアラバはキャストするため、フックが絡む確率が結構高い。
感覚的には、市販のバーチカル用タイラバをキャストすると、5回に1回はフックがリーダーに絡むのではなかろうか。
もちろん絡んだ状態では釣れない。
この絡む確率をゼロにするだけで、釣れる確率が1/5アップする。

スナップを付けるのは、交換を容易にするためではなく、鯛が掛かって首を振った時にオモリから金具の抜けを防止するのと、オモリごと丸呑みされた時の歯によるリーダー切れを防止するため。


完成図。



釣れた時の写真。

 ↑ これは本記事で説明した一個240円原価のやつ。
この写真の時はオカッパリではなく、ボートからのシャロー打ちだけど、まぁ岸から投げても同じかと。

 ↓ これはダイソーで売ってる手芸糸のスカートとゴム風船をハサミでジョキジョキしたネクタイで作った一個187円のやつ。

鯛の大きさはともあれ(笑)ピラピラしてれば食うみたい。


しかしショアに特化した軽くて安いタイラバってないよねぇ。
シマノの炎月投式が理想に近いとは思うんだけど、根がかりのやたらと多いショアラバではちょっと躊躇する値段だし。
どっかのメーカーが500円以内で30gくらいのを作ればバカ売れすると思うんだけどなあ。
まあ、流通経費を考えると無理か(笑)



えー、ついでにこれを岸からどういう風に使うかをざっと書いときます。
この手の釣りのエキスパートの人には釈迦に説法だけど、全くの未経験の人に説明するために書くつもりなので、手練のヒトは以降読み飛ばしてくださいましm(_ _)m

てか、ショアラバ関連のサイトを見ても釣り方書いてるサイトってないのよね。
ポイントも釣り方も書かずに釣果自慢しているだけのケチくせーサイトしかないので俺がここに書いときます。
秘密にしてたつもりの人がいたらゴメンネ(笑)


ショアラバの釣り方(自己流)

【ポイント】

潮通しが良く、ある程度の水深のある場所で、地元のおじさんが年季の入ったタックルでカゴ釣りをやってるような所ならどこでもいいと思う。
季節は、マダイが産卵のために沖の深場から接岸してくる『のっこみ』の時期がベスト。
こののっこみ時期は場所によって違うので近所の釣具屋で聞いてね。


【ロッド】

広範囲を探るには遠投が有利、しかしアタリを弾かず掛けるには柔らかいロッドが有利。
この背反する事象の妥協点はシーバスロッドかな。
ショアジギロッドではおそらく硬すぎてアタリを弾いてしまう。
8~10フィートのMLシーバスロッドがいいと思う。
ロッドを選ぶ際は、シーバスより太いラインを使って遠投するため、ある程度ガイド経の大きいものが望ましい。
「わしゃあ磯釣り命やけんシーバスロッドやらもっとらん!」
こういうヒトは短めの遠投磯竿の3~4号くらいでもいいでしょう。
(掛かったらやたらと重いと思うけど(笑))


【リール】

スピニングリールで、ダイワなら2500~3000番、シマノなら3000~3500番くらいかな。
ポイントの手前にブレイクがあってゴリ巻きしなければならない場合を除き、ドラグセッティングは基本ゆるめで。


【メインライン(PE)】

バーチカルゲーム(船)のタイラバと違って、少々太めの方が有利だと思う(理由は後述)。
PE1.5~2.0号を150mほど巻いとけばOK。


【リーダー】

フロロカーボンの4~5号を5mほど。
バーチカルと違って海底のストラクチャーにリーダーが触れる頻度が高いため、
また、バーチカルゲームよりロッドが硬いので、リーダーの伸びでロッドの硬さをカバーできるよう
少し長めにしておいた方がいいと思う。
固めのロッドを使う場合などは、さらに伸びのあるナイロンリーダーを使うのもアリかと。
しかしナイロンはフロロカーボンよりもキズに弱いので、ロッドがどうしても硬い時や、海底に障害物が少ない時や、活性が低くて食い込みが悪い時に少ないアタリをどーしてもモノにしたい時などに限定した方が賢明。

※ラインシステムを組むのがどうしてもメンド臭いというヒトは、PEを使わずにナイロン4~5号くらいを通しで使ってタイラバ直結してもいいと思う。(飛距離出ないけど)
微細なアタリを感じ取ってアワセを入れるような釣りでもないしね。


【タイラバの重さ】

一般的な釣り場の場合、水深(m)の1.5倍~2倍くらいのグラム数がベストだと思う、3倍だとおそらく釣りにならない。
もっとも、しまなみ海道の一部や鳴門などの激流ポイントではその限りではないと思うけど。
一般的な防波堤からなら20~40gを用意しておけば大体OKじゃないかな。


【誘い】

まずキャストし、風による流れを取るために着水前に軽くサミングしつつ、着水後はフリーフォールで着底をとる。
着底後は、タイラバを海底からできるだけ垂直に上下動させるため、ロッドを立ててアクションをつけずやや早巻きでハンドルを15回転くらい(10秒間で15回転くらい)、その後ベイルを倒してフリーフォール。
着底したらまたすぐにロッドを立てて巻く。基本この繰り返し。
キャスト後にフリーフォールした際の、海中でのラインの放物線を保ったままで誘うイメージ。
巻き上げ時以外はラインに余計なテンションをかけない。
テンションをかけてラインが一直線になってしまうと、タイラバが浮かず、アタリも出ず、根がかりも増える。いい事なし。
このラインの放物線を保つには、潮切れの悪い太いラインを敢えて使うのも有効だと思われる(前述の太いラインの有効性)
(ちなみにワタシはPE1.5号リーダー4号を使っとります)
エギングに使うような0.8号とか0.6号だと、潮切れが良すぎてラインがすぐに沈んでしまい、巻いてもタイラバが全く浮き上がらない。
岸に近づくにつれてハンドルの回転数を減らし、スピードも遅くする。

防波堤では、基礎の捨て石に根がかりしないようにラインが45度くらいの角度になったら回収。
マダイはクロダイと違って防波堤の際にはいないので、ギリギリまで探っても意味無し。


誘いの大きなポイントは2つ。
マダイは上方向のアクションによく反応するので、できるだけ上方向にタイラバが上がるよう工夫する。
マダイにタイラバを見切られるのを防ぎ、また根がかりを少なくするために、着底から巻き始めまでの時間は極力短くする。
(2回目のキャストからはカウントを取って着底ギリギリで巻き始めるのもアリだと思う)


【フッキング~寄せ】

基本、向こう合わせ。
巻き上げる最中に「ゴンゴン」とアタリが出たら、合わせを入れずにそのままのスピードで巻き続ける。
魚が反転してロッドに重みが乗ったらフッキングしている。
向こう合わせの釣りは何でもだけど、フックの鋭さが何より重要なので、定期的に針先を爪に立ててチェックする。
寄せてくる際はポンピングは禁物、これをするとバレやすい。
必ずタダ巻きで寄せる。


えー、こんな感じです。
今はもう南予の方は乗っ込み時期が終わりかけで、この記事もタイミング悪いけど(笑)もし覚えてたら来年試してみてください。




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この記事へのコメント
詳細な記載内容でよくわかりました(笑)

でも、なかなか100円ショップの輪ゴムと風船には
手がでません(汗)

でも、チョクリ釣りなどでは荷造り紐などで仕掛けを作成しているので
スカートに荷造り紐でも面白いかもしれませんね。
今度、作ってみます。
Posted by 海月(とし)海月(とし) at 2012年06月12日 08:18
いやー、これ岸から釣る用の奴なんで、ボート釣りのとしさんには参考にならないかも・・・
そういえば本場鳴門の伝統的鯛サビキもビニールをちょんがけで釣るみたいですね~

ネクタイは100円ショップのゴム風船で十分釣れると思いますよ。
見映えは悪いし切るのも面倒ですけど(笑)
Posted by ROYROY at 2012年06月12日 17:27
ショアラバで検索してたどりつきました。
釣り初心者ですがとっても勉強になりました。
ありがとうございまーす!!
Posted by chinois at 2013年07月14日 14:29
chinoisさん

訪問&コメントありがとうございました。
この記事は激しく自己流ですけど、何かのお役に立てれば幸いです~

ブログ拝見しましたが、愛媛にも釣りに来られてるんですね。
愛媛の釣りで何か疑問があれば遠慮なく聞いてくださいね。
Posted by ROYROY at 2013年07月14日 20:56
 
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