簡単に作れて、材料費が
安価で、市販品と同等以上に
釣れるタイラバ。
なんだか牛丼屋のキャッチフレーズの「早い安いウマい」みたいだけど、そんなタイラバを作ろうと試行錯誤してきた結果、とりあえず完成・・というか製作方法がほぼ固まってきたのでそろそろまとめの意味で書いときます。
ネット上で検索すれば、いろんな手の込んだ釣れそうな自作タイラバがヒットするけど、いくら釣れようが、作るのがメンド臭かったり材料費が高かったりするのでは作る気がしないのよね~
あくまで、材料費が安く、作るのが簡単で、市販品より釣れるタイラバ。
それを今回は紹介しようと思います。
まずは完成図を
ハイ、そこ!
「ショボイじゃねえか・・・」とか言わない!
外見ショボイけど、これ
釣れるんです。
同船者の市販品タイラバに釣り負けしたことはほとんどありません(これマジ)
1.タイラバのパーツ
1-1.ヘッド
ヘッドになるオモリは何種類か試したけど、これは舵付オモリがベスト。
こんなヤツ。
写真は20号、14個入りで780円(釣具のフレンド店頭価格)、一個あたり約56円。
タイオモリとして売ってるタイコのような丸い形のものもあるけど、あれはちょっとキャストしたりするとフックがラインに絡みやすいんです。
もちろん絡んだ状態では釣れないので「もしかしたら今絡んでるんじゃないか?」と常に思いながらマキマキする事になり、精神衛生上よろしくありません。
舵付オモリを通常とは逆向きに使ってシーハンターの結び目を考えて作ればフックの絡みがほぼ無くなります。
また、この向きでセットすると水流がネクタイに強くかかるので、ネクタイの先端がヒラヒラと、まるで泳いでいるように動きます。
それにタイラバ全体としてのシルエットも自然だし、何か釣れそうに見えるでしょ?(笑)
この「釣れそう」と思う自分の思い込みも釣りのモチベーションを維持するために割りと重要だと思うんですよね。
この舵付オモリの利点はもうひとつあって、それは穴が太い(鯛オモリに較べて)という事です。
穴が太い利点は二つあり、まず一つ目は装着が簡単という事。
誘導式タイラバは通常ヘッド部とその他のパーツを分離してケースに入れておき、フネの上で組み合わせて使うワケですが、舵付オモリなら二つ折りのシーハンターを手でサッと通すことが出来ます。
これが鯛オモリだと穴がちっこいので、ワイヤーで作った糸を通すカギんちょみたいなのを作っておいて、それを使って穴を通したりするんですが、それがまず不要になります。
穴が太いことによる二つ目の利点は、掛かってからのバレが少ないという事。
誘導式タイラバがバレにくい理由は、鯛が掛かって首をブンブン左右に振ってもヘッド部が離れて鉛の慣性重量がフッキング位置に掛からないからですが、それにはシーハンターとリーダーの結び目がスムーズにヘッドの穴を通過しなきゃなりません。
鯛オモリみたいに穴が小さいとリーダーの結び目が穴に引っかかったり、結び目を傷つけたりするので非常によろしくないです。
ネクタイが泳ぐ、絡みにくい、使いやすい、バレにくい。
この4つの理由でヘッドには舵付オモリを使っとります。
あ、それからちょくちょく見るんだけど、誘導式タイラバにスナップ使ってるヒト、あれ絶対やめたほうがいいっすよ。
スナップやリングを使うと誘導式のメリットは全部なくなって、バラシが確実に増加します。
誘導式タイラバはシーハンターに直接リーダーを結びましょう。
舵付きオモリですが、写真のように穴を若干広げときます。
穴は、下パーツに使う蛍光ビーズが半分ほど入る大きさに拡張。
グリグリっとね。
ま、広げなくてもいいんだけど、これやっとくとタイラバの水中でのフォルムが安定し、フックが絡んでエビになったりしないっす。
穴を広げるにはヨットナイフのロープ解きが角度的にちょうどいい感じ。
ヨットナイフというのはこんなやつね。
マリンショップで3000円くらいで売っとります。
もちろん穴を広げる専用工具(リーマ)でもいいとおもいます。
ヘッドの塗装はケース・バイ・ケースですが、ぶっちゃけ鉛の地肌のままでも可です。
てか、塗装をしないままの鉛色が案外いいんじゃないかと思う状況が結構あったりします。
潮が濁っている時や深場に有効な蛍光or夜光カラーやオール黄色、真夏に有効なオール赤とかオール黒、根魚に有効なオールオレンジとかのタイラバにしたい場合は
(気が向けば)塗装します。
塗装する場合は、基本的にネクタイと同系色にした方がいいとおもいます。
色のついてないヘッド(古くて黒っぽくなったやつやメッキ塗料を塗った銀ピカのやつ)は何色と組み合わせてもいいんですが、色付きヘッドの場合はネクタイと離れすぎた色にすると釣果は確実に落ちます。
また、目玉とか模様とかを苦労して入れても、釣果はまず変わりませんね。
ワタシも最初はホログラムシートや目玉をチマチマと入れてたんですが、入れてなくても同じように釣れるんで今では全く入れてません。
オモリのバリ取りなどもしません。
手間とカネをかけずに安く簡単に釣れるタイラバを作る、というポリシーなので、見栄えが良くなっても釣果に貢献しないものは全て省きます。
鉛の地肌は海水に触れて酸化鉛となり段々黒ずんでくるので、金属光沢を残したい場合はオモリが新しいウチにクリア塗装したり、シルバーのメッキ塗料を吹き付けるってのもアリです。
塗装をする場合は予めこんな風にサンドペーパーで表面をザラザラにしときます。
こうすると塗料の保ちが全然違うので。
また、塗料を定着させるための下地塗料(サフェーサー)も不要になります。
さて実際の塗装ですが、こんなふうに針金に通してスプレーで一気にやるのが楽ですね。
これはまず最初の下地である白を吹き付けたトコロ。
何色にするにしても下地には白を塗っときます。
白の下地がないとキレイに発色しません。
塗装の工程は、赤いヘッドを作るなら、白→白→赤→赤→赤→クリア→クリア→クリアと、合計8回ほど塗装と乾燥を繰り返します。
皮膜の弱い蛍光塗料や夜光塗料を使う時は、白→白→蛍→蛍→蛍→蛍→クリア→クリア→クリア→クリアの合計10回という感じ。
蛍光塗料や夜光塗料は塗ったら表面にザラザラと粒が浮いていてこれがすぐにハゲるので、その表面を保護するために念入りにクリアを吹いてくださいまし。
アクリル缶スプレーの塗装で一番強いのはクリアなので、何色にする場合でもクリアを最後に重ね塗りします。
ま、保護の意味合いから言うとウレタンどぶ漬けの方がいいんだろうけど、針金に刺したままだとできないしー、缶スプレーで最後までやるほうが楽なんで(笑)
塗装は一度に厚塗りせず、薄く何度も重ね塗りした方が塗装面も頑丈でキレイに仕上がります。
一日一回、仕事から帰って来た時にプシューと吹き付けてどっかに吊るしといて、1週間~10日で塗装終了。
その後、夏であれば1週間ほど吊るしたまま放置しておけば塗装面がガチガチに硬くなって使える状態になります。
乾燥の目安としては、塗装面に爪を立ててちょっと力を入れてみて、爪が食い込まず横滑りするようならOK。
何度も吹き付けた塗料は結構厚くなっていて気温が低いと完全には乾燥しないので、冬場は家の中で一か月くらい吊るしといたほうがいいと思います。
まあ一日くらい乾燥すれば海中に入れても全然ヘーキなんですけどね、完全に乾いてないとヘッドを入れるケースに塗料がついたりヘッド同士がくっついて塗装面にハゲができるんで。
舵付オモリの重さは、潮流や深さやラインの太さによって18号~25号を使い分けてください。
オモリの1号=3.75gなので
18号=67.50g
20号=75.00g
25号=93.75g
こんなグラム数になりますね。
20号と25号の中間の重さがあればヒジョーに嬉しいんですが、ま、ないモノは仕方がありません。
この3種類の重さを基本にしてくださいまし。
ワタシがよく行ってる海域はタイラバをやるにしては急流域なので、ほとんど20号と25号しか使ってないです。
頻度は20号が80%、25号を15%、18号を5%くらいの割合でしょうか。
ヘッドは軽いほうが食いはいいので、自分の海域の潮流に合わせてもらえばいいと思います。
また、ヘッドの重さは海底まで真っ直ぐ下におちる重さにする必要もありません。
タイラバは垂直に上下しないと釣れないと言うヒトは結構いるけど、ラインの角度が45度くらいまでは傾いて全然平気っす。
てか、真下にラインが入るような状況ではあまり釣れた記憶がありません。
ワタシの経験では、ラインの傾きが水平から45~60度くらいの角度の間で最もよくヒットするように思います。
1-2.フック
フックは小さいほうが吸い込みがいいから小さいフックを、と書いているホムペが結構ありますが、あまり小さいフックだと掛かりも悪いし掛かった後のバラシが確実に多くなります。
それと、環付きの針は使わない方がいいと思います。
背反事象になりますが、大きめの(ゲイブの広い)フックの方がいいんだけども、フックは軽い方が何かとメリットがあります。
環付き針は同サイズの環なし針より2~3割程度重くなるのでタイラバに使うにはデメリットだらけです。
環なしの普通の針を使いましょう。
また、シェイプ的には針先がチモトに向かって大きく曲げられたネムリ形状はフッキング率が明らかに下がるので使わない方がいいと思います。
オススメは、真鯛針や伊勢尼の12~15号かな。
フックを大きくしたからと言ってアタリが少なくなるなんてコトもありません。
市販品タイラバについてるフックより一回り大きいサイズにしたほうが絶対いいですね。
マダイの口を見るとわかるけど、30cmくらいの小ぶりなサイズでも15号のフックが余裕でズッポリ入ります。
ホント余裕でズッポリです。まるで太平洋のゴボウ洗い(謎)
で、ワタシが最近お気に入りのがこれ、Stainless Fighter 伊勢尼13号。
このフックはスバラシイ。
掛かりがよく細軸で貫通力に優れしかも軽くて頑丈、という理想を絵に描いたような針であります。
今まで十種類以上のフックを試したけど、これがいまんとこのベストかな。
17本入りで535円、一本あたりの値段は31円、タイラバ一個に2本使うので一個分で62円。
これより安い針はいくらでもあるので安く作るというワタシの貧乏コンセプトには反しますが、フックは釣果に直結する部分なのでここだけは譲れないトコロです。
また、このフックは全く錆びないのでロストするまでキッチリ使用できます。
釣れた真鯛のフッキング状態を見ると、口の中じゃなくて外側にかかっている場合が結構あると思うんですが、あれはマダイがタイラバを食う時に後ろからじゃなくて前もしくは横から食ってる証拠だと思うんですよね。
2~3秒間にハンドル1回転くらいのデッドスローで引いてる時は後ろ(ネクタイ側)から食う時もあるように感じますが、普通の巻き速度では大抵前か横から。
だからその場合も大きめのフックの方が掛かりやすいと思います。
そして、外側から掛かるときにはフックの鋭さと貫通力が結構重要になってくるので(鯛の頭は固いからね)このフックはお勧め。
ちと話はズレますが、最近の遊動式タイラバのトレンドとして、タイラバのヘッド以外のパーツのアシストラインがごく短くて、ヘッドの中をアシストラインじゃなくてリーダーが通っている状態のヤツが結構あるでしょ?
でもあれって無意味、てかぶっちゃけ良くない構造だと思うんですよね~。
上でも書いたようにヘッドから食ってる場合が結構多い(てかそれが普通の食い方だと思う)ので、鯛の歯にリーダーがモロに当たることになって掛かってもリーダーにキズが入って切れる可能性が高くなります。
加えて、リーダーの結び目が常にヘッドとぶつかっているのでだんだんスレて、これも切れる原因にもなります。
その手のタイラバを使ってて 『途中まで上がってたんだけどなー、切れちゃった』 という経験が何度かあるヒト、いるでしょ?
あれは鯛の歯によるリーダーのキズが原因の一つだと思うんですよね。
こうした商品の謳い文句には「吸い込みがいい」と書いてるものが結構ありますが、これはどう考えても尻尾の方から食ってるのを想定している訳で、捕食の方法も間違ってるしホント全く意味ないと思います。
まあ考えてみればフィッシュイーターがベイトを捕食するときは大抵頭から食いますもんね。
100歩譲ってたまたま尻尾から吸い込まれた場合というのを想定してみても、20号のオモリのテンションがかかった状態の遊動式タイラバの下パーツだけがヘッドから離れて無負荷状態で鯛の口に吸い込まれていく、なんてことはあり得ません。
また、あの謳い文句のウソはもう一つあって、フォールの際にヘッドから離れた状態で着底するので鯛に違和感を感じさせないウンヌンの記述です。
あの構造はヘッドと中に通っているラインの摩擦がごく僅かなので、リールのブレーキをゼロにして水面にチャポンと落とした瞬間は確かにそうなるかもしれませんが、どんなに細いラインを使っていても20mも沈めたらスカートやネクタイの水の抵抗よりもメインラインの抵抗の方が大きくなって着底するときは必ずヘッドにくっついた状態になってます。
また、落とした瞬間に少し離れるという事は、メインラインにフックが絡まる確率も高くなるということでもあるので、これはまさに百害あって一利なしの構造だと言えましょう。
(うわ書いちゃったよ、メーカーのヒトごめんなさい(笑))
ちなみに今まで試してきたフックを上位5位くらいオススメ順に並べときます
1.ヤマイ StainlessFighter 伊勢尼13号
上で書いてるやつ、ほぼ完全無欠の針。
他の針に比べて少し割高だけど、それを補って余りある性能。
2.ハリミツ 伊勢尼13号
安くて掛かりも良くてまぁまぁオススメ、錆びるけどね。
ゲイブがほんの少し狭いのが惜しいトコロ。
軸直径は0.1mm細くゲイブは0.5mm広げたらかなり良くなると思うのだが。
3.がまかつ 真鯛王13号
シェイプ的はタイラバに一番合ってると思う。
しかし掛かりと貫通力は中の下。
もう少し安く針先を鋭く針全体は細くしてほしい。
4.がまかつ 一刀チヌ6号
掛かりも貫通力も最高なんだけど大きいのが来ると折れる。
また、根掛かり一発で針先がダメになること多し。材質が脆いのか?
海底に障害物がなくて50cmくらいまでの中小物専門ポイントならいいかも。
5.がまかつ 船ヒラマサ14号
何が来ても大丈夫という絶対的な安心感が〇。
この針なら固定式タイラバでも伸びることはないっす。
でも太いだけに少し重くて掛かりと貫通力は明らかに悪い。
1-3.アシストライン(ネソ糸)
ケブラー素材の高い奴もあるけど、そういうのはぶっちゃけ
無駄っすね。
ワタシは主にシーハンターの10号を使用しとります。
ケブラーならもっと丈夫だけど、ムダに高いので使いません。
また、タイラバやってて針を食いちぎっていく魚といえばエソ位なもんなので、ケブラーラインにしてエソを釣り上げたところであまり意味がないんですよね。
また、針が食いちぎられるような状況ならネクタイやスカートにもダメージを負っている場合が殆どなので、タイラバをとっとと交換します。
安くて作りやすいタイラバだから、いっぱい作っておいてどんどん交換すればいいと思います。
でも・・
わしはカマボコ大好きなんじゃ!
エソ釣ってカマボコ作るんじゃ!
というヒトは迷わずケブラーラインを使ってくださいまし。
1-4.ネクタイ
えー、ワタシの勝手な経験則ですが、タイラバが釣れるか否かはネクタイの色と形状に6~7割が左右されるといっていいと思います。
特に色かな。
ネクタイの色が違うだけで同船者が5枚釣ってるのに
自分だけホゲなんてことも普通にあったりします。
それほど重要なパーツなんだけど、何色が釣れるかというのは実際に海に出て海底に沈めてみないとわかりません。
海域や季節によって大体の当たりカラーの傾向というのはあるんだけど、そのパターン外で爆釣することもあって、必ずしも絶対ではありません。
だから、いろんな色を用意しておいて、釣れないときにはどんどんカラーローテーションしていき、ヒットカラーを早く見つけ出す。
また、
同船者が釣れたらネクタイの色をチラ見して
色をすかさず真似る
というのが釣果をのばすコツだと思います。
また、釣果を伸ばす方法としては、釣り場について最初は、巻くスピードや巻き上げる長さを変化させながらそのポイントの当日のパターンを探った方がいいですね。
あんまりパターンを増やし過ぎてもアレなので、ワタシの場合はスピードと長さを2パターン位かな。
こんな感じです。
1.速め&ハンドル13回転を2回
2.速め&ハンドル20回転を2回
3.ゆっくりめ&ハンドル13回転を2回
4.ゆっくりめ&ハンドル20回転を2回
この4種の巻き方を何セットかやってみて、アタリがなければカラーローテーション。
ただ、はじめは必ず速巻きから入ります。
速巻きで釣れるケースが比較的多いし、釣れるのがスローパターンだった時にも速巻きなら見切られる可能性が低いように思えるからです。
最初にスローでやってしまうと釣れる確率が低いし速巻きに変えても見切られた後になるので。
まぁ、これをアタマの中でカウントしながらやるのは結構メンド臭いので、やるのは気合の入った釣りの時だけですが、どーしても釣果が欲しいって時にはこれを意識してやってます。
用意しておくネクタイの基本カラーは、以下の4色があれば大抵の場合は間に合うかな。
釣れるネクタイのカラー
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
1位
2位
3位
4位
この他、いつもはパッとしないけど当たれば爆発するカラーには、ゴールド系、ブラック系なんかがありますね。
ネクタイの材質ですが、今までゴム風船をカットしたもの、シリコンゴムシートを自分でカットしたもの、市販のタイラバ用ゴムネクタイ等を試してみましたが、ゴムシートなら何でも釣れます。
が、釣果に有意な差はあるように思いますね~
自作派によく使われるカン◯イン◯ーナシOナルのシリコンゴムシートは、ちょっと釣果が落ちます。
色がちょっと薄すぎる(透明度が高すぎる)のが原因のような気が・・・
ぶっちゃけ、カン◯イン◯ーナシOナルのシートより100均ゴム風船をハサミで切ったものの方が釣れます(これマジ)
でも、現時点でのイチオシは、DUELのストレートワイドタイプ。
市販のゴムパーツでちょっと割高ですが、これが一番実績あり。
カン◯イン◯ーナシOナルがこの手の色の濃いゴムシートを出してくれれば買うんだけどねぇ。
2016年某月某日注:
今釣具屋で売ってるDUELのこのネクタイは材質が変更になったみたいで透明度の高いものに変わってしまいました。
それでも作ってみたけど、どぅーもなんか釣果が落ちてるような気がするんだよなー。
色が薄いのならカンジのシートと同じだし、カンジのシートを自分でカットした方が安いし、わざわざこれ買うメリットないでしょうよ。
元の不透明な材質に戻してよメーカーのヒト、お願い。
DUELのネクタイ形状にはこのストレートワイドタイプの他に、ストレートナロータイプ、それにカーリータイプの合計三種類がありますが、まずナロータイプは全くのアピール不足でアタリが少なく、またカーリーネクタイはアタリがあってもフッキングしないことが多いのに気づき、今ではこの二つは全く使ってません。
カーリータイプの方がセッティングに関する許容範囲は広いように思うけど、うまく泳ぐようにセッティングしたストレートネクタイの方がアタリは多かったですね。
ボートのすぐ下を泳がせてみればわかりますが、カーリーネクタイの『ワシャワシャ』という動き方ではなくて、ストレートの方は本物の生き物っぽい動き方をします。
ということで、写真のストレートワイドタイプが一番のオススメ。
あと、ネクタイの長さは結構釣果に影響するように思いますね。
ヘッドを含めた全体の長さが12~16cmになるようにネクタイの長さを調整する。
長ければアピールは増加するけど、活性の低い時にはじゃれつくばかりで食ってこない場合があるのが悩ましいトコロです。
現場の状況に合わせて微調整してくださいまし。
長いネクタイを試してみた事があるんですが、タイラバ全体の長さが18cmを超えると釣果はガクンと下がって逆効果でした(笑)
今は全体の長さが大体15cmくらいになるようにしとります。
ネクタイの本数ですが、これは多くしても効果はなく、1本だけの方がいいですね。
1本を折り返して2本出るように普通はセットしますが、多少ずらして先端部分は1本になるようにした方が水中で水流を受けて自然にはためきます。
あと、何色がその時のツボかわからない場合、異なる色のネクタイを複数本つけたりするヒトがいると思いますが、これで釣れてもたまたまどれかの色がツボだったというケースでしかなく、そのツボの色一色にした方が釣果は上がります。
2色で2本のネクタイをセットしたタイラバを使うくらいなら、その2色で作った2つのタイラバを2つローテーションする方が結果的に数は出せると思います。
1-5.スカート
まず最初にキッパリ書いときますが、スカートはなくても釣れます。
実際に試してみての感覚的数値ですが、良く釣れたタイラバのスカートだけを外してみても8~9割程度の釣果は十分に出ました。
なぜスカートがあった方がいいのかというと、ネクタイやフックが絡む確率を下げる効果があるのと、ネクタイとバッチリ合った組み合わせだと釣れる確率が少し上がる、というこの二点ですね。
スカートの色ですが、基本的にはネクタイと同系色で濃いめの色にするのがいい感じかな。
赤ネクタイなら暗い赤や茶系統のスカート、黄ネクタイならオレンジ系のスカートみたいな組み合わせがオススメ。
ネクタイがオレンジなのにスカートが緑、なんて組み合わせは最悪で、これならスカートがない方が釣れると思います(笑)
基本的にスカートはネクタイの色に合わせてください。
でも、色の中でも白だけは例外で、ネクタイの色が何であれオールマイティにマッチします。
スカートを何色も揃えとくのがめんどくさいってヒトは(そりゃ俺だ(笑))白だけ使ってもいいと思います。
で、実際のスカートの材質ですが、既成のゴムパーツ以外では、カラー輪ゴム、荷造りロープを割いたもの、シリコンゴムシートを自分で細くカットしたもの、サビキにつけるティンセル・・などを今まで試してみました。
このうち、シリコンゴムシートを自分でカットしたものとサビキ用のティンセルはなかなかいい感じでしたね。
今現在はカンジインターナショナルのシリコンゴムシートの白(ケイムラ)を好んで使っとります。
このシート、ネクタイにするにはダメダメなんだけど(笑)スカートに使うにはホントいい感じ。
こんな風にカットしておいて、5本ずつ切り離して使用。
カットする際は、普通のカッターナイフやデザインナイフじゃなくてロータリーカッター(刃の回るやつ、ダイソーに売ってます)が速くきれいに切れます。
スカートの長さは、あまり長いと針に絡んでダンゴになったりするので、下のフックの位置より少しだけ長め(+1cmくらい)にする。
ゴムシートを自分でカットするのがメンド臭ければ、もちろん既成のゴムパーツを使ってもOK。
既成品を買う場合は、鯛ラバ用ではなくバス用が安くて大量に入ってるのでオススメ。
1-6.その他小物
ゴム管
特太のゴム管を1cmくらいに切って使用(これより短いとうまく固定出来ない)
上記のDUELのネクタイを使うなら丁度の長さのゴム管が入ってるので不要。
蛍光ビーズ
これはなくてもいいと思うけど、ない場合は下パーツが変に曲がったりするのでできればあったほうがいいっすね。
また、オモリと接する部分の保護の意味合いでワタシは付けとります。
1-7.その他小道具
0.5mmピアノ線
カギんちょを作っておいて、蛍光ビーズを通すのに使用したり、穴の小さい鯛玉にシーハンターを通すのに使用
ペンチ
フックにシーハンターを結ぶ時に使用
缶スプレー・針金
ヘッドに塗装をする時に使用
カッティングマット・定規・カッター・ハサミ
スカートやネクタイを自作する時に使用
2.作り方
2-1.フックを縛る
普通に
外掛け結びでシーハンターを縛る。
ナイロンやフロロカーボンラインとは違いガッチリ締まるので巻きつける回数は4回で十分。
反対側にも針を縛ってこんなのを作り、二つのラジオペンチでヒゲをつかんでガッチリ締める。
チモトからチモトの長さは20~25cmにする(写真はちょっと短めの約20cm)
熱収縮チューブは全く不要です。
最初はワタシもつけてたんですけどね、つけてなくてもフックの縛り目をかじられてそこから切れた、なんてこともなかったので、余計な手間はかけないコトにしました。
ごくたまーにエソに切られたりするのはもっと上の方なんで、チューブとは全く無関係の場所ですしね。
また、針を縛った所に
瞬間接着剤は絶対に使わないでください。
瞬間接着剤を使うとかえって弱くなります。
普通に縛ってペンチで締めれば抜けることはありません。
次に、針の段差合わせ。
こんな風に、下の針先がもう一方の針にひっかからない距離に合わせて
一方の針をひっくり返して
エイトノットで縛る
締め込んだ状態
この部分の絞め込みが甘いと針の方向がズレて同じ向きになったりします。
エイトノット部分をキッチリ締め込むには、大きめのカラビナを2個使うと便利。
カラビナ二つに針を引っかけて、シーハンターの輪っかを力を入れて引っ張ってください。
この、2本の針先が反対向きになっている状態を維持するには、使用するシーハンターがある程度太くないとダメっす。
タイラバの強度的には8号で十分なんだけど、8号では一匹釣ったら針の向きが同じになってしまったりするので10号以上の太さがオススメ。
15号だとゴム管でスカートやネクタイを止める時に苦労するので結局10号がベストかな。
2本の針が絡まないだけの段差をつけることと、針先を同じ向きにしないで反対にすること、この二つをやっとくとアタリがあってからのフッキング率が明らかに向上します。
あーそれから、針の本数を増やせばフッキング率が上がるんじゃね?という発想で3本針にしたりするヒトがいると思いますが、針が増えるとメインラインに絡む確率が大きくなってうっとおしいだけなんでやめといた方がいいと思います。
上記二つを真面目にやっとけば、アタリがあったら8割以上フッキングします。
2-2 各パーツのセット
まずネクタイ、固定する位置は中央ではなくこれくらいずらす。
ネクタイには太い方と細い方があるけど、太い方を長くする。
そして位置決めしたらしっかり左手の指で押さえておく。
スカートのセット。
両端が揃っているとなんとなく不自然なので適当に末端をずらして
ネクタイの上に置き、上からゴム管を入れて
ゴム管の上の輪っかに右手の小指を入れて引っ張りシーハンターをピンと張った状態にして、右手の人差し指と親指でゴム管を掴み、ネクタイとスカートを固定。
この時、ゴム管を全部差さないで、上部に2mm程度のゴム管が残るようにする。
(この穴に蛍光ビーズの半分くらいが入る)
蛍光ビーズを通す
こんな風に0.5mmくらいのピアノ線で通す道具を作っておくと作業が楽。
ピアノ線が手近になければ3号くらいのナイロンラインを使って通してもいいけど、たぶんメンド臭いと思う。
根本まで通してゴム管の先っちょに入れる
ハイ、出来上がり。
ところで、このゴム管と蛍光ビーズの接合部をよーく見てください。
何かに似てませんか?
そうです。こんな風に、ゴム管と蛍光ビーズの部分が
仮性包●のチ●コみたいになるのが理想の形です。
ヘッドに通した状態
これ一個の原価は正確には計算してないけど、塗料を入れて220円位かな。
さらに少し安く作りたいなら・・・
ネクタイをダイソーカラーゴム風船をはさみでカットしたものに替え(-50円)
スカートを荷造りヒモを限界まで細く割いたものに替え(-20円)
フックを50本入り800円くらいの安い針に変えれば(-30円)
合計でマイナス100円になり、一個当たりの原価は120円になります。
ま、ちょっと釣果は落ちるけど、これでも十分釣れます。
【追記】
このタイラバいくら釣れるって言っても外見がショボいんだよなー、スカート部分はふんわり広がってなきゃカッコよくないだろ、ってヒトは、以下の手順でパーツをセットしてください。
すると、こんな風になります。
まず、針をシーハンターで縛って八の字結びをするトコロまでは上に書いた手順と同じですが、ネクタイとスカートを置く前に、まずゴム管だけを通します。
ゴム管を八の字結びの下、針のチモトまで下げ、ゴム管の上と八の字結びの間にあるシーハンターの輪っかに束ねたスカートを通します。
そのままゴム管を八の字結びの上に移動させ、今度はゴム管の下と八の字結びの間にネクタイを通します。
スカートとシーハンターで出来ている輪っかにネクタイを通すワケですが、これは指だけでやろうとするとやりにくいので、指先に自信のないヒトは編み物用のかぎ針を使ってくださいまし。
(釣具屋で売ってるニードルよりもダイソーで売ってる編み物用かぎ針の方が断然使いやすいっす。)
そして、ゴム管の上に出ているスカートとシーハンターを指で固定しながらゴム管を下げると、上の写真のようなスカートがふんわり広がった 『よくあるフォルムの』 タイラバになります。
でもこれ文章で書くと簡単なんだけど、やってみると結構メンド臭いのよね。
スカートとネクタイをバランスよくゴム管で止めるのは最初はなかなか難しい。
加えて釣果もさして変わらず、メンド臭い割りには報われなかったのでワタシ自身はもうやってないんですが(笑)見栄えに拘るヒトはやってみてください。