マルキュー パワーイソメ(実釣編)

ROY

2012年06月25日 22:40

先週土曜日、何も予定がなかったので、キス釣り&天ぷら大会の下見を兼ねて、マルキューパワーイソメのテストに行って来た。
場所は伊方町豊之浦。
シマノTVの「大ちゃんの釣りに行こう #66」で出ていた場所だ。
予め買っていたのはパワーイソメ(赤の太)だけだったけど、これじゃテストもアレだろうと思い、赤の細と茶の中を途中の釣具屋で追加購入していた。

午前5時に家を出て、現地に着いたのが午前6時ちょい過ぎだったろうか、バスロッドにチョイ投げ仕掛けで豊之浦のキスに挑戦。
まずは赤イソメの細をつけてみる。
パッケージを開けたのはこれが初めてだったけど、メーカー説明通りブルーベリーの香りがした。
目をつぶってパッケージを開けたら、これが釣り餌だと思う人は皆無だろう。

次に感触だけど、触ってみた印象は・・・こりゃ柔らかいゴムですな。
やはり本物のイソメとはだいぶ違う。
針に刺してみるが、本物のイソメと違って皮が固く中身が柔らかいという事もなく、均一素材なので、なかなか中心部を通すことが出来ない。
一度刺し間違えて針先が出てしまったりして刺し直すと、その部分から破れてちぎれてしまう。
本物のイソメよりは確かに餌持ちがいいのだが、2倍までは行かない感じかな。
何も魚が突かなかった場合、本物のイソメが3キャストで付け直すとしたら、パワーイソメは6キャスト以内で付け直しをする必要がある。
これはちょっと意外だった。
この程度の柔らかさを出すためにここまで破れやすくする必要があるんだろうか?
例えばメバリングやアジングに使うワームの月下美人、これは柔らかいにも関わらず、針で破けてしまうという事はない。
似たような柔らかさのゴムで作った人工イソメをここまで破れやすくするというのは、消費量を増やそうという魂胆なのではないかと思ったりもした。

で、肝心の釣果のほうだけど、これは本物の虫エサを比較対象に持っていかなかったので正確な所はわからないんだけど、結果を正直に書くと、ヤバイほど釣れなかった(笑)
1時間ほど投げ倒した結果、釣れたのは10cmくらいのピンギス1匹、10cmくらいのメゴチ1匹、8cmくらいの真鯛の赤ちゃん1匹だけ。
別に置き竿にしていたワケではない、普通のキス釣りのように微速でズル引きの誘いも入れていた。
針への付け方は小さいキツネ針に真っ直ぐ刺して垂らしは2cmほどという、ごく普通のキス釣りの虫エサの付け方をしていたつもりだ。

とりあえずのテストを終えて松山に帰り、もしかすると今日の豊之浦が悪かっただけかもしれないと思って南吉田に行き、テトラから投げてチェックしてみたのだが、ここでもやはり釣れない。
1時間ほど粘ってみて、釣れたのは10cmくらいのホウボウの赤ちゃん1匹とメタルジグ1個(笑)だけだった。

このパワーイソメ、全く釣れないという訳ではないんだけど、正直あまり釣れないんじゃないかと思う。
釣れる確率は、俺が見たところ本物のイソメの半分以下かな?
本物の虫エサが手に入らない時には便利な局面もあるだろうけど、虫エサが触れないという理由でこれを選ぶ理由はないと思った。
これならオキアミボイルをつけてブン投げたほうが釣れる気がする。

マルキューがyoutubeにこのパワーイソメの宣伝動画を大量にアップしてるけど、本物の虫エサならあの二倍以上釣れているのではなかろうか。
餌の形はどうでもいい魚と釣り方、例えばコマセアジの赤タンの代わりとか、サヨリ釣りのアミエビやはんぺんの代わりとか、餌を丸呑みするカサゴ釣りとか・・・に使う分には虫エサと同様の釣果が出せるかもしれないけど、それ以外の釣りにはちょっと向かない感じがした。



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