えー最近ネタもないので、今日はブログのプロフィール写真にもなっているうちのプリンちゃん(コーギー♀11歳)の話でも書いてみようと思います。
昔のことを思い出しながら、少しずつ。
今から11年ほど前、プリンちゃんを我が家に迎えた。
11年前つーとワタシは40台前半で、ムスコがまだ小学校低学年だった頃だ。
今思えばそんなに経ったっけ?と思うのだけど、いやー月日の経つのは早いもんですな。
■飼いはじめたきっかけ
別にイヌ飼おうと思ってたわけじゃなかった。
ワタシは動物好きなんで、ホームセンターに買い物に行くとついでに片隅にあるペットショップみたいなコーナーに欠かさず行って、子ネコや子イヌを見るのが習慣になってた。
子イヌや子ネコって、なんつーか見てるだけで癒されるじゃないっすか。
ある日のこと、そのペットコーナーに行って例の如く一匹ずつ見て回ってたんですよ。
ペットショップは一匹ずつ小さい棚みたいな場所に入れられてガラス越しに客が
見れるような構造になってるんだけど、そこを歩きながら一匹ずつ見て回っていたんです。
イヌやネコにも性格が色々あって、こちらが近づいて覗き込むとプイっと視線を逸らしたり、目が合っても10秒後にはソッポを向く子が多い中で、プリンちゃんはこっちをじぃぃぃっと見つめてきた。
他の客もいたんだけどなぜか俺の方をずっと見てた。
んで、次のケージも見ようと横に動いた時に急にキャンキャン吠えてまだこっちを見てたんですよ。
え?俺?みたいな感じ。
戻ってまた話しかけると(ガラスあるので意味ないんだけど)嬉しそうな顔をしてまたじっと見つめてくる。
いやー、これにはやられましたわ(笑)
何かしら運命のようなものをビビビッと感じ「うわ、この子は絶対連れて帰らなきゃ。」と思ってしまった。
それから家に帰ってヨメを懐柔する下準備をした。
可愛いコーギーの子犬の動画を何本か見せて、イヌ飼いたいなー、という雰囲気を作るのにまんまと成功(笑)
後日またホームセンターに行って、店員さんに飼う旨の意思表示し、一週間ほど予防接種やら健診やらを獣医さんのところでやってもらった後に家に迎えた。
家に来た当日(2カ月ちょい)
知らないところに来て不安がいっぱい。
■外見・体格
色はセーブルと言われる白と茶の二色。
子犬の時は茶色の部分がもう少し黒っぽく、タヌキみたいな毛色だったのだけど、成長するにつれて明るい茶糸になった。
足にはちゃんと白いソックスを履いてて首には白いマフラーもしている。
頭も左右対称の茶と白の模様、顔は細面で目が大きく、コーギーとしてはなかなかに美人顔だと思う(←親バカ(笑))
体はコーギーにしては大きい。
最近の小さなコーギーに比べるとおしり一つ分は確実に大きい。
でもこれが伝統的なコーギーの体格なんだそうで、最近の小さなコーギーは小さいイヌを欲しがる客が多いため小さい親同士を掛け合わせた子供なんだとか。
体重は、成犬になってからは12.5~13.5kgの範囲をウロチョロしているが、油断するとすぐ増える。
13キロと言うと大したことないように思えるけど、どっか行って下に降ろせないとき、ずーっと抱いていると結構シンドイ重さだ。
ペットショップで見たときは既に尻尾はなかったのだけど、触ってみると2cmくらい尻尾の根元の部分が残っており、嬉しい時はそれを懸命に振っている。
よーく見てみると、毛に隠れたお尻の部分がピョコピョコと揺れているのでそれとわかるのだけど、何でコーギーは断尾の習慣がいまだにあるのだろう。
コーギーのルーツはイギリスの牧場で放牧された牛をまとめるための使役犬らしい。
牛に蹴られないように脚は短く、また牛に踏まれないように尻尾は子犬の時に落とすというのが正統なコーギーのスタイルらしいんだけど、それがいまだに踏襲されている理由がよくわからない。
嬉しい時は尻尾をブンブン振るコーギーで良かったのに。
1歳の頃、小学生のムスコに抱えられて
また、子犬の時は歩いている人間の踵を噛む癖があったのだけどこれは3歳くらいまでになくなった。
この踵を噛む癖は、昔コーギーが牧場の使役犬として飼われていた時代に群れから離れた牛の踵を噛んで群れをまとめていた習性らしい。
コーギーの歴史は1000年ほど前からだそうで、牛の踵を噛むのはその期間に使役犬として人間に教えられた事なんだろうけど、それが既にDNAに刻まれているというのがちょっと驚きだ。
動物の進化の過程はダーウィンの言う環境適応による淘汰だけではないのかもしれないとこのとき思った。
後天的に取得したであろう習慣や学習結果が遺伝子にも何らかの影響を及ぼしているとしか思えない現象だしね。
■性格
ビビり・どんくさい・優しい
プリンちゃんはいつもは居間や台所や玄関をブラブラしているのだけど、俺が仕事部屋で落ち込んでる気配を察すると、なぜか足元まで来て「伏せ」の体制で俺をじーっと見上げる。
これは心配してくれている・・・のかな?そうだろうと思いたいけど親の欲目ってやつかもしれない(笑)
人間大好き。でも犬は大嫌い(笑)
公園に連れて行ってリードを外すと知らないヒトの所にトコトコと挨拶に行く。
中には動物嫌いの人もいるだろうけどうまく見分けているようで、ほぼ犬好きの人の所にしか行かない。
どうやって判断しているんだろう?
感情がモロに顔に出る。
「コーギースマイル」という言葉があるけど、嬉しい時はホント嬉しそうな笑顔になる。
なにかに驚いた時やつまらない時も同様で、顔を見れば感情がほぼ分かってしまう。
実に表情が豊か。
緊張orリラックスの状態は耳の角度でわかる。
正面から見て耳が上に上がり、耳と耳の角度が30度くらいになっている時は緊張or興奮している時で、耳と耳の角度が120度くらいにでろーんと広がっている時はリラックスしている状態。
2歳になったばかりの頃
■芸
なんもできない(笑)
というのは、人間が命令してイヌがそれに従う、というような主従関係じゃなくてもいいんじゃないかと思ったから、お手すら教えなかった。
できれば親分子分の関係じゃなくて、対等な友達関係みたいになりたかった。
イヌの立場でいえば主従関係をハッキリさせてもらった方が楽だ、というのも何かの本で読んだんだけど、過去に飼ったイヌ2匹の事を考えると必ずしもそうではないと思ったので敢えて主従関係は明確にせず。
そういうのが原因で増長したりグレる事もイヌによってはあるらしいのだけど、プリンちゃんは穏やかで優しい子に育ってくれた。
■好きな事
ヒトに触られるのが大好きで、なで始めるとなかなか納得してくれない。
30分くらいなでなでして、もういいんじゃね?と思ってなでるのを止めると、手を軽ーく咥えて自分の方に引っ張る。もっとなでろと言わんばかりに。
または、前足で「チョイ・チョイ」と手招きして催促をする。
最も好きなのは首筋のマッサージとお腹をなでられること。
首筋には結構太い筋肉がついていて、これを揉み解されるのが至福の時っぽい。
イヌも肩こりってするんだろうか?
スリッパにタタカイを挑む2歳の夏
■好きな食べ物
ほとんど何でも大好きで、あげればあげただけ食べてしまう。
というか、常にお腹が減っている。
「もっとくれ」という視線に負けてあげてしまわないよう体重コントロールが大変だ。
野菜系では、ブロッコリー、キュウリ、トマト、ダイコン、山芋スライス、キャベツの固い所など、葉野菜以外はほとんど何でも食べる。
野菜で一番好きなのはブロッコリーだ。
何故あんなモサモサした食感の物が好きなのかワケがわからない(笑)
くだものは全般的に何でも好きなんだけど、ブドウなど糖分の高いものは良くないらしいので選んであげている。
ナッツ類は総じて好き。
塩分の入ってないアーモンド、ピーナッツ、クルミなどが好物。
カシューナッツとピスタチオはイヌに良くないらしいのであげてない。
加工食品系はチーカマ、じゃこてん、カンパンなど。
(イヌ用として売られている市販のオヤツは変な話をよく聞くのであまりあげないようにしている)
魚系は煮干し(出汁を取る人間用)、刺身、サンマ素焼き、カワハギの肝(これはもー大好物)など。
肉系は鳥・牛・豚何でも好き。
そういえば最近釣り行ってないので刺身もあまりあげてないなー。
そろそろ釣りに行かねば。
■あげてはいけない食べ物
玉ねぎ、アボガド、イカ・タコ・甲殻類、ミネラルの強いモノ。
イヌが玉ねぎを食べると中毒を起こすらしいので気を付けている。
玉ねぎはまぁよく知られてる事だと思うけど、アボガドは何故だろう?
植物性油脂が多いから?
また、イカ・タコ・甲殻類は本に書いてあったのだけど理由がすぐにはわからなかった。
不思議に思って色々調べてみた結果、これはたぶん銅の代謝に問題があるんじゃないかと推測。
イカタコエビカニ類の血液は、哺乳類の血液中にあるヘモグロビンに相当する酸素を運ぶ分子が、哺乳類みたいに中心にFeがあるのではなく代わりにCuが入ってるんだけど、どうもそれが代謝できないっぽい。
まあ、イヌの歴史を考えてみても、祖先がオオカミだった太古の昔から近世まで海産物とは縁がなかっただろうし、銅代謝の機構を獲得できなかったのも無理ないか。
4歳の春、お気に入りの海岸でリードを外してフリータイム。
呼ぶと全力で走ってきた。
■怖いもの
枝豆・掃除機・花火
枝豆が怖いと言うと何故?と思われるだろうけど、プリンちゃんにとって枝豆は天敵だ。
この世の中で一番怖いものと言っても過言ではないかもしれない。
鞘の中に入っている豆はあげたら食べるんだけど、プリンちゃんの目の前で人間が鞘を押して豆がピュッと顔を出す瞬間が死ぬほど怖いらしく(笑)これを見てしまうと部屋の隅っこに走って行ってカーテンの向こうに頭を突っ込んでブルブルと震える。
プリンちゃんは生後2カ月くらいでうちに来たのだけど、それまでに何かトラウマになるような事でもあったんだろうかねぇ。
でも枝豆だしねぇ、襲ってくるわけでもないのにワケがわかんねぇ(笑)
掃除機も大キライ。ヨメが掃除機を出そうとするとそれだけでモメる。
そして掃除の最中は掃除機に戦いを挑む。本気で噛むので前の掃除機はボロボロになっていた(笑)
今は掃除の間はケージに入ってもらってるんだけど、ずっーと吠えている。
一体掃除機の何が気に入らないのだろう?
花火は、ウチの近所の海辺で毎年夏に花火大会があるのだけど、その花火がドンパチやってるときは部屋の隅っこに行ってビクビクしている。
■病気
子犬の時に咳が止まらなくなって獣医さんに診てもらった。
診断は「ケンネルコフ」との事で、ほっとけば直るとの事。
しかしケンネルコフって・・この病名は獣医的にはそれでいいのだろうか?まんまやんけ(笑)
また、10歳になった頃にはお腹にしこりができているのを見つけた。
動物病院に連れて行くと乳腺腫瘍との事で、悪性か良性かは切ってみないとわからないらしい。
相談の結果、少し経過を見ようって事で経過観察していたんだけど、だんだん大きくなってきたので今年の春手術をした。
イヌの乳腺腫瘍の手術とは、二列になっている乳首とその周辺を腫瘍もろとも細長く切除して縫合するというもので、それを片側ずつ計二回の手術を行った。
幸い浸潤もさほどなく悪性度も低いとの動物病理医の診断だったが、イヌの寿命との兼ね合いもあって、手術した方がいいのかそれとも放置した方が負担が少ないのかずいぶん悩んだ。
目測では、腫瘍の直径が2倍になるのに要した時間が1年弱だったので、腫瘍細胞数のダブリングタイムは約100日という事になる。
この数値が犬の場合はどうなのかというのは正直よくわからなかったのだけど、1年後にはさらに2倍以上の直径になることを考えると手術するという選択肢しかなかった。
どうせ手術するのならもっと早い時期にすれば良かったと今になって思う。
また、メス犬の乳腺腫瘍は結構ありふれた病気らしく、これは子犬の時に早期に避妊手術をしておけばほぼ防げるものらしい。
俺の知識不足が悪かったんだけど、できるだけ自然な状態の方がイヌにもいいだろうと思ってプリンちゃんには避妊手術をしなかった。
もう少しいろんな病気も調べておくべきだったと後悔。
現在は計二回の手術を終えて、やっと元通りの元気さに戻った所。
まだまだ長生きしろよ~、頼むよ~。
【追記 20190821】
現在(11歳)のプリン
そーっと台所に行くと、こんなつまらなさそうな顔でどよーんとしていた
さらに近づくと
え?なになに?遊んでくれるの?みたいな顔に変わる(笑) あとでね
ついでに帰省中のムスコの部屋の散らかりっぷりを盗撮
勉強してるようなしてないようなビミョーな机の上
昨日は飲み会だったらしく午前様帰宅。現在爆睡中(笑)
For The Love of You / Candy Dulfer